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【市場反応】米5月ミシガン大消費者信頼感指数が予想外に低下、インフレ懸念で、ドル軟調

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米5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は82.8と、4月88.3から上昇予想に反して低下し、2月来の低水準となった。ミシガン大学現在景況感は90.8と予想外に、4月97.2から低下し、2月来で最低。消費者先行景況感も77.6と、4月82.7から低下し、やはり2月来で最低となった。一方で、連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ期待指数として注視している同指数の1年期待インフレ率速報値は4.6%と、4月3.4%から予想以上に上昇し2008年8月以降13年ぶり最高となった。5−10年期待インフレ率速報値は3.1%と、4月2.7%から上昇。2009年2月以降12年ぶり最高。消費者は物価上昇を警戒している。

同時刻に発表された米3月企業在庫は前月比+0.3%。伸びは予想通り2月+0.6%から鈍化した。

事前に米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した4月鉱工業生産は前月比+0.7%と、伸びは3月+2.4%から予想以上に鈍化。4月設備稼働率は74.9%と、3月74.4%から上昇も予想を小幅下回った。

4月鉱工業生産や消費者信頼感指数が冴えなかった一方で、期待インフレ率の上昇が嫌気されたが、米国債相場は堅調推移を維持。10年債利回りは1.62%まで低下した。ドルも軟調推移を維持した。ドル・円は109円35銭前後の安値圏でもみ合い。ユーロ・ドルは1.2120ドルから1.2148ドルまで上昇し、12日来の高値を更新した。

【経済指標】
・米・5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:82.8(予想:90.0、4月:88.3)
・米・5月ミシガン大学現在景況感:90.8(99.8、4月97.2)
・米・5月ミシガン大学消費者先行景況感:77.6 (84.5、4月82.7)

・米・5月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:4.6%(予想3.5%、4月:3.4%)
・米・5月ミシガン大学5−10年期待インフレ率速報値:3.1%(4月:2.7%)
・米・3月企業在庫:前月比+0.3%(予想:+0.3%、2月:+0.6%←+0.5%)
・米・4月鉱工業生産:前月比+0.7%(予想:+0.9%、3月:+2.4%←+1.4%)
・米・4月設備稼働率:74.9%(予想:75.0%、3月:74.4%)

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