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エムアップホールディングス—21年3月期は2ケタ増収増益、EC事業が好調を維持

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エムアップホールディングス<3661>は14日、2021年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比11.4%増の123.25億円、営業利益が同51.8%増の11.07億円、経常利益が同26.3%増の11.68億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同34.6%増の6.33億円となった。

コンテンツ事業の売上高は前期比7.4%増の98.43億円、セグメント利益は同20.5%減の10.29億円となった。2021年3月期は、新規ファンクラブ/ファンサイトの開設を進めるとともに、会員限定のライブ配信やファンクラブのアプリ化などにより、既存のファンクラブにおける会員数の維持、拡大に努めた。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響によりライブ、コンサートの開催が中止、延期となった影響から、一部のファンクラブ/ファンサイトにおいては会員数が減少した。新たな取り組みとしては、ファンクラブ入会への動機づけをするためのポータルメディアとして「Fanpla」を開設し、アーティストなら誰でもファンクラブを開設できるサービスとして「Fanpla Kit」の提供も開始し、ファンクラブのプラットフォーム化と新規アーティストの獲得力の強化を進めた。音楽ライブやイベントが中止、延期となっている状況への対応として、生配信を観ながらコメントやギフティングによってアーティストの応援ができる機能を搭載した視聴専用アプリ「FanStream」と、VRでのライブ生配信やVR映像コンテンツを提供する「VR MODE」の提供を開始し、ライブ配信を積極的に実施した。

EC事業の売上高は前期比39.7%増の10.26億円、セグメント利益は同80.1%増の7.81億円となった。2021年3月期は、新型コロナウイルス感染症の影響により中止や延期となったライブ、イベントにて販売予定であった商品がeコマースを通じて提供されるケースが多く発生し、商品の取り扱いも大きく増加した。加えて、緊急事態宣言や自粛に伴い巣ごもり需要が増加したこと、アーティストグッズ等の販売がライブやコンサート等の会場からECへとデジタルシフトが進んだことから、EC事業の収益基盤も拡大した。

電子チケット事業の売上高は前期比25.3%増の13.69億円、セグメント損失は1.40億円となった。2021年3月期は、新型コロナウイルス感染症の影響により、ライブやコンサートの多くが中止、延期されたことで、電子チケット及びチケットトレードに関連する収益も大きく減少した。同社のチケットトレードの仕組みをイベント払い戻しと再販売を同時に実現するサービスとして提供するなど、その影響の低減に努めた。また、ライブの生配信やオンライン配信の視聴パスを販売するプラットフォーム「StreamPass」のサービスを開始し、新たな収益の確保に努めた。加えて、オンラインライブと連動する施策としては、サイン入りのグッズなどの商品を提供するオンラインくじ「メモコレ」を提供し、販売を拡大させてきた。電子チケット周辺領域のサービスとしては、プロ野球等のカードコレクションアプリなどの提供を行うとともに、無観客開催となったプロ野球の公式戦において、「FanStream」や「StreamPass」を活用し、試合の生配信を実施した。加えて、安心安全な1on1イベントを実現するライブトークアプリとして、「Meet Pass ライブトーク」のサービスを開始するなど、コロナ禍における新たなスポーツ観戦やエンタテインメントのスタイルを提案してきた。

2022年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比10.3%増の136.00億円、営業利益は同17.4%増の13.00億円、経常利益は同11.3%増の13.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同31.7%増の8.30億円を見込んでいる。

また、2021年3月期の1株当たりの期末配当金については、直近の配当予想より1.00円増配の23.00円とすることを発表した。



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