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ムサシ—21年3月期は減収なるも、今期大幅増収増益見込み

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ムサシ<7521>は14日、2021年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比19.5%減の302.61億円、営業損失が0.97億円(前期は10.25億円の利益)、経常利益が同98.0%減の0.24億円、親会社株主に帰属する当期純損失が0.28億円(同8.65億円の利益)となった。

情報・印刷・産業システム機材の売上高は前期比13.0%減の181.82億円、営業利益は0.05億円(前期は1.68億円の損失)となった。情報・産業システム機材は、業務用ろ過フィルターの販売が、飲食業の休業による飲料需要の減少影響を受け、工業用検査機材の販売が新型コロナウイルスの影響に伴う設備投資抑制の影響を受け前期実績を下回ったが、文書のデジタル化事業は、官公庁、民間企業からの受注とも堅調だったため、前期実績を上回った。印刷システム機材は、各種イベントの中止や店舗の営業自粛等により商業印刷物の需要が減少し、印刷材料の販売が落ち込んだ。また、印刷会社の設備投資意欲の減退により、印刷機器、レーザー加工機の販売とも前期実績を下回った。

金融汎用・選挙システム機材の売上高は前期比49.1%減の34.91億円、営業損失は1.55億円(前期は11.01億円の利益)となった。金融汎用システム機材は、貨幣処理機器の販売が金融機関や運輸業界などの設備投資抑制の影響により大きく低迷したため、前期実績を大幅に下回った。選挙システム機材は、全国の地方選挙向けに投票用紙交付機や読取分類機などの機器の販売が順調に推移したが、前年度に実施された参議院選挙および統一地方選挙向け需要の反動減の影響が大きく前期実績を下回った。

紙・紙加工品の売上高は前期比14.2%減の83.48億円、営業損失は0.92億円(前期は0.55億円の損失)となった。医薬品向け高機能紙器用板紙の販売は伸長したが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済活動の停滞やテレワークの拡大により印刷用紙や情報用紙の需要が縮小し、低調に推移した。

2022年3月期通期については、任期満了に伴う衆議院選挙が実施される見込みであるため、選挙システム機材の販売が大きく伸長する見通しで、売上高が前期比22.5%増の370.58億円、営業利益が10.16億円、経常利益が10.45億円、親会社株主に帰属する当期純利益が5.74億円と大幅な増収増益を見込んでいる。


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