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ヨコオ—21年3月期増益、期末配当の増額を発表

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ヨコオ<6800>は14日、2021年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比1.0%減の599.76億円、営業利益が同5.3%増の51.79億円、経常利益が同16.1%増の53.20億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同11.0%増の38.18億円となり、営業利益以下は過去最高を更新した。

車載通信機器の売上高は前期比5.0%減の372.92億円、セグメント利益は4.33億円(前期は0.30億円の利益)となった。主力製品であるシャークフィンアンテナ/GPSアンテナをはじめとする自動車メーカー向けアンテナの国内・海外販売及びETCアンテナなど国内向けを主とする製品の販売は、第2四半期以降は自動車メーカーの挽回生産により前期を上回る水準となったが、第1四半期の売上減をカバーするには至らず、前期を下回った。

回路検査用コネクタの売上高は前期比3.2%増の132.42億円、セグメント利益は同14.4%減の26.82億円となった。主力製品である半導体後工程検査用治具の販売は、第1四半期におけるロジック半導体検査用ソケット・高周波検査対応ソケットの受注増の一方で、第2四半期以降は新型コロナウイルス感染症拡大及び米中貿易摩擦の影響により主要顧客からの受注が軒並み減少し、前期水準となった。半導体前工程検査用治具の販売は、周辺機器を含めてワンストップソリューションでサービスを提供するターンキービジネスにおいて四半期ごとの増減があったものの、世界的な5Gスマホの販売台数増を背景に総じて受注が増加したことにより、前期を大幅に上回った。

無線通信機器の売上高は前期比11.1%増の94.41億円、セグメント利益は同17.5%増の20.62億円となった。微細スプリングコネクタを中核製品とするファインコネクタ事業は、POS端末向け販売の堅調な推移に加え、学校教育現場用モバイル端末向けなどの受注が増加したことなどにより、売上高は前期を上回った。メディカル・デバイス事業は、新型コロナウイルス感染症の影響により部品の受注が減少したが、ユニット品の新製品販売が堅調に推移したことにより、売上高は前期と同水準となった。

2022年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比8.4%増の650.00億円、営業利益が同12.0%増の58.00億円といずれも過去最高を予想し、経常利益は同1.3%減の52.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同0.8%増の38.50億円としている。

また、同日、2021年3月期の期末配当について、過去最高となった利益の株主への還元、次期以降の資金需要及び財務安定性の確保を総合的に勘案し、前回予想から1株当たり4.00円増額の20.00円(前期比4.00円増配)とすることを発表した。



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