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概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は反発、RTS指数の上昇が好感

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【ブラジル】ボベスパ指数 129906.80 +0.09%
9日のブラジル株式市場は小反発。主要指標のボベスパ指数は前日比119.69ポイント高(+0.09%)の129906.80で取引を終了した。129281.4から130882.4まで上昇した。

売りが先行した後は買い戻され、終盤は上げ幅を縮小させた。内需関連が指数の上げを主導した。新型コロナウイルスワクチン接種の加速に伴う経済活動の正常化期待が好感されたもようだ。また、経済指標の改善なども引き続き支援材料。一方、ボベスパ指数が過去最高値水準で推移しており、過熱感からやや伸び悩む展開となった。

【ロシア】MICEX指数 3807.43 -0.39%
9日のロシア株式市場は反発。主要指標のMOEX指数は前日比35.85ポイント高(+0.94%)の3843.28で取引を終了した。3805.82から3843.41まで上昇した。

小幅高で寄り付いた後はしばらく狭いレンジでもみ合ったが、その後は上げ幅をじりじりと拡大させた。RTS指数(モスクワ取引所上場の大型成長株のうち流動性が最も高い50の国内銘柄からなる時価総額加重平均指数)の上昇が好感され、MOEX指数も連れ高となった。また、原油価格が堅調な値動きを示したことも資源セクターの支援材料。一方、MOEX指数が引き続き過去最高値水準で推移しており、過熱感からやや伸び悩む展開となった。

【インド】SENSEX指数 51941.64 -0.64%
9日のインドSENSEX指数は小幅続落。前日比333.93ポイント安(-0.64%)の51941.64、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同104.75ポイント安(-0.67%)の15635.35で取引を終えた。

プラス圏でもみ合った後は売りに押され、引けまで狭いレンジでもみ合った。成長予想の下方修正が嫌気された。世界銀行は最新リポートで、2021年度のインドの成長予想をこれまでの10.1%から8.3%に下方修正した。新型コロナウイルス「第2波」の到来を受け、政府がロックダウン(都市封鎖)を実施したことが経済活動の停滞につながったと指摘された。また、財政赤字の一段拡大観測も嫌気された。

【中国本土】上海総合指数 3591.40 +0.32%
9日のボベスパ指数は、主要指標の上海総合指数が前日比11.29ポイント高(+0.32%)の3591.40ポイントと反発した。

商品市況高が相場を支える流れ。昨夜のWTI原油先物は1.2%高と反発し、時間外取引では約2年8カ月ぶりの高値水準で推移している。ロンドン金属市場(LME)では、アルミや銅など主要商品が軒並み上昇。この日の上海商品取引所でも、非鉄や鉄筋など主要産品の先物が堅調に推移した。ただ、全体として上値は重い。米中対立の激化が警戒される中、上海総合指数は下落局面もみられている。米上院は8日、中国に対抗する法案「米国イノベーション競争法」を異例の超党派多数で可決した。同法には、ハイテク分野への大規模投資のほか、北京冬季五輪に外交使節団の派遣を禁じることや台湾に米当局者を2年間派遣することなどが盛り込まれている。中国側の反発は必至だ。
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