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18日の中国本土市場概況:上海総合0.01%安で小反落、上海科創50は1.4%上昇

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18日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比0.51ポイント(0.01%)安の3525.10ポイントと小反落した(上海A株指数は0.01%安の3694.91ポイント)。


商品市況安が相場の重し。昨夜の米市場では、WTI原油先物が1.5%安と反落し、金先物価格も急反落している。この日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)でも、主要な非鉄の先物価格が安く推移した。米中関係の悪化懸念もくすぶる状況。米連邦通信委員会(FCC)は17日、安全保障上の脅威になるとして、中国企業5社が製造する通信機器の認証を禁じる方針を決定した。


ただ、指数は高く推移する場面もみられている。足もとの経済指標が下振れる中、「当局は景気持ち直しの腰折れを回避するため、経済対策を強める」との見方が根強い。また、米国や中国の10年国債利回りの上昇一服も、高PER(株価収益率)のグロース(成長)株などにとっての追い風となった(相対的な株価の割高感が薄れる)。上海市場のハイテク企業向け市場「科創板」では、上海科創50(Star50)が1.4%高。今年1月25日以来の高値水準を回復した。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、石油・石炭が安い。中国石油化工(600028/SH)が2.7%、中国石油天然気(601857/SH)が1.5%、中国神華能源(601088/SH)が2.4%ずつ下落した。


食品飲料株もさえない。白酒最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が3.1%安、醤油メーカー中国大手の仏山市海天調味食品(603288/SH)が1.6%安、乳製品グループ大手の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が1.3%安と値を下げた。鉄鋼株、産金株、銀行・保険株なども売られている。


半面、自動車株は上げが目立つ。上海汽車集団(600104/SH)が7.1%高、長城汽車(601633/SH)が6.9%高、広州汽車集団(601238/SH)が4.2%高で引けた。業績成長の期待が強まる。自動車業界団体の中国汽車工業協会で常務副会長を務める付炳鋒氏は18日、国内の新エネルギー車販売台数が今後5年にわたり、年平均40%以上の高成長を維持するとの見通しを示した。


半導体株の物色も続く。杭州士蘭微電子(Silan Micro electronics:600460/SH)と上海貝嶺(Shanghai Belling:600171/SH)がそろってストップ高した。士蘭微は連日で上場来高値を更新。株価は年初から倍になった。中国の習近平・国家主席が自身の「腹心」である劉鶴・副首相に半導体国産化実現の陣頭指揮を任せるもよう——と報じられたことが引き続き刺激材料となっている。報道によれば、約1兆米ドルの政府資金が用意されているという。医薬品株、証券株、海運株、防衛関連株なども買われた。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.42ポイント(0.17%)安の251.07ポイント、深センB株指数が1.65ポイント(0.14%)高の1164.90ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)


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