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NYの視点:米6月PMI、Q2GDPの前例のない強い成長を示唆

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マークイットが発表した米国の6月製造業PMI速報値は62.6と、5月62.1から低下予想に反して上昇し、2018年に統計開始以降で最高となった。一方、サービス業PMI速報値は64.8と、5月70.4から予想以上に低下。また、総合PMI速報値は63.9と、5月68.7から低下した。

マークイットのチーフエコノミストによると、PMIは6月の米国経済がさらに目覚ましい成長を続けたことを示唆しており、第2四半期国内総生産(GDP)の前例のない成長をけん引すると楽観的。製造業やサービス業ともに、新規受注のピークは過ぎたが、多くは容量制約が響いているとした。ペースの鈍化は冷え込みつつある経済というよりも需要の急増に対する供給が追い付かないことが依然要因となっていると説明した。

価格は5月の史上最高水準から低下したものの、経済が引き続き非常に過熱していることは明らかだと加えた。商品、サービスの価格は引き続き急激に上昇している。過去最大規模の供給不足は改善するよりも悪化すると見ている。さらに、企業は雇用や枯渇した在庫の確保、需要達成に向けて奮闘を続けている。第2四半期の経済の成長ペースはピークをつける可能性があるが、インフレがピークをつけるかどうかはあまり保証できないとしている。

他国に比べて米国のPMIがリード。FRBのハト派姿勢にもかかわらず強い米国経済の成長期待がドルを今後も支援していく可能性がある。

■米6月PMIポイント
*雇用問題
企業は、募集した職に適切な候補者を見つけるのが困難だと指摘。
*価格は依然高い
仕入れ価格は若干低下したものの高止まり。製造業は引き続き原材料や燃料費の大幅上昇が続いていると指摘。サービス業は、雇用確保のための賃金の引き上げに加えて、燃料や運送費の上昇を指摘。

■世界の6月PMI総合
米国63.9
英国61.7
ユーロ圏59.2
中国53.8
日本47.8

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