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23日の米国市場ダイジェスト:NYダウ71ドル安、ハイテク株への移行が再燃

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■NY株式:NYダウ71ドル安、ハイテク株への移行が再燃

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は71.34ドル安の33874.24ドル、ナスダックは18.46ポイント高の14271.73で取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)が当面、大規模緩和を維持するとの期待感に寄り付き後、上昇。金利の上昇も限定的となるとの見方を背景に、景気循環株からハイテク株への投資資金の移行が再燃し、ダウは下落に転じた。ハイテク株は終日買われ、ナスダック総合指数は連日終値で史上最高値を更新。セクター別では自動車・自動車部品が上昇した一方で、公益事業が下落した。

自動車メーカーのフォード(F)は同社製電気自動車の性能が環境保護庁が提示している目標を上回ったと発表したほか、アナリストによる目標株価引き上げを受けて、上昇。メディケアを供給するクローバーヘルスインテストメンツ(CLOV)は、空売り投資家の買戻しを狙った新たな短期投機の標的となっており、上昇した。スポーツアパレルメーカーのアンダーアーマー(UA)はアナリストによる投資判断引き上げを受けて、上昇。航空会社のサウスウェスト(LUV)は最高経営責任者(CEO)の辞任を発表し、小幅安。製薬会社のファイザー(PFE)やバイオのモデルナ(MRNA)は当局が若者の新型コロナワクチン接種と心炎発症の関連性を調査しているとの報告が警戒されたほか、米国内での新型コロナウイルスデルタ変異株の感染拡大でワクチン効果に懐疑的見解も浮上し、それぞれ下落した。

取引き後に、住宅建設業者のKBホームズ(KBH)は第2四半期決算を発表。収益が予想を下回ったことに失望し、時間外取引で売られた。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米長期金利上昇でドル反発

23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円68銭へ弱含んだのち、111円01銭まで反発して110円98銭で引けた。米5月新築住宅販売件数は前月から減少したため、ドル売りが優勢となったが、リスク選好の円売りやさえない5年債入札を受けた長期金利の上昇に伴うドル買いが観測されており、ドルは底堅い動きとなった。

ユーロ・ドルは1.1970ドルまで上昇後、1.1920ドルまで反落して、1.1927ドルで引けた。ユーロ圏やドイツの良好なPMIを好感したユーロ買いが優勢となったのち、米長期金利上昇に伴うドル買いに押された。ユーロ・円は132円60銭まで上昇後、132円29銭まで下落。ポンド・ドルは1.4001ドルまで上昇後、1.3952ドルまで反落。ドル・スイスは0.9154フランまで下落後、0.9192フランまで反発した。


■NY原油:小幅高も73.08ドル、時間外取引で伸び悩む

NY原油先物8月限は小幅高(NYMEX原油8月限終値:73.08 ↑0.23)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比+0.23ドルの73.08ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは72.82ドル-74.25ドル。アジア市場で72.82ドルまで下げた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて74.25ドルまで上昇。原油、ガソリン在庫は減少。ただ、主要通貨に対するドル高や需要増加の思惑は後退したことから、原油先物は時間外取引で一時73ドルを下回った。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  40.20ドル   +0.23ドル(+0.58%)
モルガン・スタンレー(MS) 85.87ドル   +0.17ドル(+0.20%)
ゴールドマン・サックス(GS)361.05ドル  +3.52ドル(+0.98%)
インテル(INTC)        55.26ドル   -0.61ドル(-1.09%)
アップル(AAPL)        133.70ドル  -0.28ドル(-0.21%)
アルファベット(GOOG)    2529.23ドル -10.76ドル(-0.42%)
フェイスブック(FB)     340.59ドル  +1.56ドル(+0.46%)
キャタピラー(CAT)      213.79ドル  +0.66ドル(+0.31%)
アルコア(AA)         35.04ドル   +1.13ドル(+3.33%)
ウォルマート(WMT)      135.96ドル  -1.07ドル(-0.78%)
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