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住友理工、東製鉄、ショーエイCPなど

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<5191> 住友理工 800 +68
急伸で年初来高値を更新。東海東京証券では投資判断「アウトパフォーム」継続で、目標株価を900円から1040円に引き上げている。海外における買収企業や自社拠点への収益改善に注力してきたが、工場再配置や固定費削減策などの一連の構造改革がようやく実を結びつつあると評価。22年3月期営業利益は140億円を予想し、会社計画の110億円を大きく上回るとみている。

<4684> オービック 19520 -870
急反落。21日に第1四半期決算を発表、営業利益は127億円で前年同期比9.3%増益、通期計画は520億円で前期比8.2%増の計画であり、想定通りの順調な決算と捉えられる。ただ、通期のコンセンサスは会社計画を上振れている状況にあり、サプライズは限定的とみられる。また、クラウド売上高の成長率が鈍化していることなどをマイナス視する動きも先行しているようだ。

<7739> キヤノン電子 1630 -93
急反落。21日に上半期決算を発表、営業利益は29.5億円で前年同期比2.5%増となり、第1四半期の2ケタ増決算から増益率は縮小している。未定としていた上半期配当金は前期比5円増額の25円としているが、通期営業利益計画79.7億円、前期比42.3%増に対する下振れ懸念などが優勢になっているようだ。足元ではキヤノンの好決算を受けてつれ高しており、この反動も強まる状況とみられる。

<9385> ショーエイCP 899 -78
大幅反落。遅延していた21年3月期の決算を21日に発表している。営業利益は12.1億円で前期比93.6%の大幅増益となっているが、従来計画の13.5億円は下回る着地になっている。また、22年3月期は10億円で同17.7%減と2ケタの減益見通し。不適切取引への対応費用などコスト負担が増すもようだ。収益急拡大局面の一巡が意識される展開にもなっている。

<3231> 野村不HD 2748 +63
急伸も伸び悩み。21日に第1四半期決算を発表、営業利益は305億円で前年同期比70.3%増となり、通期計画の770億円、前期比0.9%増に対して好調な進捗となっている。収益不動産の売却が高水準で推移したほか、分譲住宅の契約確保率なども順調な進捗となっており、業績上振れを織り込む動きが先行。今後の自社株買い実施なども引き続き期待されているようだ。ただ、朝方の大幅上昇後には上げ幅をやや縮めている。

<7453> 良品計画 2179 +89
大幅続伸。21日に中期経営計画を発表している。数値目標として、24年8月期売上高7000億円、21年8月期計画は4900億円、営業利益750億円、同490億円、30年8月期は売上高3兆円、営業利益4500億円などを掲げている。強い出店を想定しているもよう。数値計画は非常にアグレッシブなものとなっており、成長期待を織り込む動きなども先行する形のようだ。

<5411> JFE 1290 +58
大幅反発。本日は鉄鋼セクターが業種別上昇率トップ、東製鐵<5423>の大幅上方修正発表が刺激材料に。同社に関しては、25年3月期までの中期経営計画で、事業売却などを通じ約900億円の資金を創出する方針とも伝わった。中計では約2000億円の現金を創出する計画を掲げているが、すでに政策保有株式や土地売却で1100億円程度はめどが付いているようだ。順調な資産リストラの進展を評価する動きに。

<3402> 東レ 716.3 +35.3
大幅続伸。第1四半期事業利益が前年同期比2.8倍の約350億円になったことがわかったとの観測報道が伝わった。新型コロナウイルス禍前の一昨年水準を上回るもよう。通期事業利益は1200億円を計画しているが、第1四半期時点での進捗率は約3割に達するようだ。航空機向けCFRPなどの厳しい状況が続く中、足元の業績は想定以上との評価になった。米中の経済回復を背景に、自動車や家電向け樹脂などが好調のようだ。

<5423> 東製鉄 1169 +99
大幅続伸。21日に第1四半期の決算を発表、営業利益は37億円で前年同期比14.8%増益、会社計画を7億円程度上回ったとみられる。つれて、上半期計画は従来の60億円から100億円に、通期では120億円から220億円、前期比5.5倍の水準にまで上方修正している。通期の市場予想は140億円強であり、修正幅の大きさにはサプライズも強いようだ。鋼材の値上げ効果によるスプレッドの拡大などが上振れの背景に。

<6594> 日本電産 12580 -420
伸び悩んで反落。21日に第1四半期決算を発表、営業利益は446億円で前年同期比60.3%増となり、前四半期比でも増益を確保。市場予想も30億円程度上振れ。小型モータや車載が前四半期比減益となったが、機器装置や家電・商業・産業用などが下支えに。通期予想の1800億円、前期比12.5%増は据え置き。安心感の高まる決算だが、業績期待の高い銘柄で、サプライズが限定的だったことで出尽くし感が先行した。


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