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NYの視点:米住宅市場、パンデミック下のブーム一段落の兆し

米商務省が発表した6月新築住宅販売件数は前月比‐6.6%の67.6万戸と、5月72.4万戸から増加予想に反して減少した。昨年4月以降、パンデミック下で、最低水準となった。3カ月連続の減少で、5月分も72.4万戸と、76.9万戸から下方修正された。2020年6月の83.9万戸から19.4%減。

住宅価格も前年比6%増にとどまった。歴史的にはかなり高い伸びだが、パンデミック下に見られた15−20%増に比べると、勢いが鈍化した形。在庫比率は6.3カ月と、5月の5.5カ月から拡大した。昨年秋は、わずか3.5カ月だった。

建築材や人件費の高騰で、価格も上昇。家に備える家電の価格も急騰しており、建設業者も費用を賄えず、現状では価格帯が高い住宅の建築に特化している。材料費の高騰で、建設着工が始まっていない戸数も、過去最大に達した。消費者は高い価格や住宅ローン金利の上昇もあり、住宅の購入を控える傾向にある。針葉樹製材はパンデミック下で、需要の急増を背景に価格が高騰し300%上昇。

新築住宅は住宅市場に占める割合が小さいものの、新築住宅販売件数は契約時点での統計となるため住宅市場の先行指数として度々注目される。6月の結果は、パンデミック下で過熱した住宅ブームが一段落した可能性を示唆している。

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