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29日の米国市場ダイジェスト:NYダウ153ドル高、FRBの金融緩和長期化に期待

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■NY株式:NYダウ153ドル高、FRBの金融緩和長期化に期待

米国株式市場は上昇。ダウ平均は153.60ドル高の35084.53ドル、ナスダックは15.69ポイント高の14778.27で取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)が当面のあいだ金融緩和を維持するとの期待に投資家心理が改善し、寄り付きから上昇。第2四半期GDPが2四半期連続で6%台の成長を記録したほか、企業の好決算も手伝い、終日堅調推移となった。セクター別では、自動車・自動車部品が上昇した一方で、メディア・娯楽が下落。

半導体メーカーのクアルコム(QCOM)は決算が予想を上回ったほか、楽観的な見通しが好感され買われた。また、ファーストフードレストランのヤム・ブランズ(YUM)も決算が予想を上回ったほか、傘下の3つの主要ブランド、タコベル、ピザハット、ケンタッキーフライドチキンの既存店売り上げ増が好感され上昇。ホテルチェーンのヒルトン(HLT)も良好な決算に加え、年後半のビジネスや観光需要の増加見通しが好感され、買われた。一方、配車サービスのウーバーテクノロジー(UBER)は日本のソフトバンクが中国の配車サービスの滴滴出行への投資損失を穴埋めするため、保有している同社株の3分の1を売却する計画との報道を嫌気し、下落。

オンライン小売のアマゾン(AMZN)は引け後に第2四半期決算を発表。同期売上高や第3四半期売上高見通しがいずれも予想を下回ったことが嫌気され、時間外取引で売られた。


■NY為替:ドル弱含み、4-6月期米GDP速報値は予想を下回る

29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円91銭まで上昇後、109円42銭まで反落し、109円46銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)が金融緩和策を当面維持するとの見方や、米4-6月期国内総生産(GDP)速報値が予想を下回る伸びとなったため、ドル売りが優勢となった。GDP価格指数が1981年来で最大の伸びを記録したため、金利上昇に伴い一時ドル買いが優勢となる局面もあった。しかしながら、この日発表された先週分新規失業保険申請件数は2週連続で40万件を上回ったこと、6月中古住宅販売成約指数は予想外のマイナスに落ち込み、景気回復への期待は後退し、ドル売りが再燃した。

ユーロ・ドルは1.1871ドルから1.1893ドルまで上昇し、1.1886ドルで引けた。ユーロ・円は130円56銭まで上昇後、130円09銭まで反落。ポンド・ドルは1.3952ドルから1.3982ドルまで上昇。ドル・スイスは0.9087フランから0.9054フランまで下落した。


■NY原油:続伸で73.62ドル、株高などを意識した買いが入る

NY原油先物9月限は続伸(NYMEX原油9月限終値:73.62 ↑1.23)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比+1.23ドルの73.62ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは72.26ドル-73.68ドル。アジア市場で72.26ドルまで下げた後、ロンドン市場で73ドル台に上昇。この日発表された米国の4-6月期国内総生産(GDP)は市場予想を下回ったが、米国株式はしっかりとした値動きを見せており、ドル安の相場展開となったことから、原油先物の上げ幅は時間外取引で拡大した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  38.68ドル   +0.55ドル(+1.44%)
モルガン・スタンレー(MS) 96.28ドル   +0.91ドル(+0.95%)
ゴールドマン・サックス(GS)377.55ドル  +3.32ドル(+0.89%)
インテル(INTC)        53.70ドル   +0.63ドル(+1.19%)
アップル(AAPL)        145.64ドル  +0.66ドル(+0.46%)
アルファベット(GOOG)    2730.81ドル +3.18ドル(+0.12%)
フェイスブック(FB)     358.32ドル  -14.96ドル(-4.01%)
キャタピラー(CAT)      212.56ドル  +1.12ドル(+0.53%)
アルコア(AA)         39.37ドル   +1.14ドル(+2.98%)
ウォルマート(WMT)      142.24ドル  +0.18ドル(+0.13%)
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