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新興市場銘柄ダイジェスト:エコミックは急落、デコルテHDが大幅に3日続伸

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<3802> エコミック 505 -76
急落。前引け後に22年3月期第1四半期決算を発表、営業損益は0.35億円の赤字(前年同期実績は0.02億円の黒字)に転落した。売上高は給与計算処理人数及び住民税年度更新業務の処理人数が増加したことで増収となった。一方、オペレーション部門の強化などに伴う労務費の増加やコミュニケーションシステムなどの設備投資に伴う減価償却費の増加などが減益の要因となった。上半期計画は1.56億円の赤字であり、想定線ではあるだろうが、足元好決算でも売られる銘柄が多く見られるなか、赤字転落の決算はストレートに売り材料視されている。


<8256> プロルート 356 -11
続落。22年3月期の営業利益を従来予想の1.40億円から2.30億円(前期実績0.63億円)に上方修正している。連結子会社化したマイクロブラッドサイエンスの業績を織り込んだ。中国のヴァゼム社との新型コロナウイルス治療薬の元となるモノクローナル抗体産生細胞株に関するビジネスについては精査中。ただ、連結子会社化は公表済みで材料出尽くし感もあり、売り優勢の展開となっている。


<7634> 星医療 4120 -380
一時ストップ高も大引けにかけ急落。政府は新型コロナウイルスの感染が急拡大しているタイとラオスに対し、医療体制を支援するために酸素濃縮器を送ることを決めたと伝わり、前日から買い材料視されていた。タイには酸素濃縮器を775台、ラオスには酸素濃縮器100台と約60万回分のワクチンを提供する予定という。同社は医療用ガスや酸素療法に関する機器を手掛けていることから物色されていたもよう。前場には一時ストップ高水準まで上昇し高値圏で推移していたが、大引けにかけては利益確定売りが嵩み、マイナス転換して終えた。


<7777> 3Dマトリクス 310 -15
大幅に続落。広島大学発ベンチャーのパームエックス セラピューティックス(広島市)と特許譲渡及びライセンスに関する基本契約を締結し、同社株の一部を取得すると発表している。広島大学と共同開発するアスベスト(石綿)の悪性胸膜中皮腫に用いる抗がん剤(核酸医薬)の治験開始までの準備をパームエックス セラピューティックスが行う。ただ、核酸医薬の開発は発表済みであり、材料出尽くし感から売り優勢となっている。


<7372> デコルテHD 1329 +237
大幅に3日続伸。21年9月期第3四半期累計(20年10月-21年6月)の営業利益を前年同期比190.2%増の8.47億円と発表している。フォトウエディングサービスのニーズが高まったほか、コロナ禍に対応した施策の実施でスタジオ事業が堅調に推移した。通期予想は前期比104.0%増の8.50億円で据え置いた。進捗率は99.6%に達しており、会社計画を上回って着地する可能性が高いとの見方から買いが集まっているようだ。


<4385> メルカリ 6270 +410
大幅に3日続伸。スマホ決済サービス「メルペイ」で、フリマアプリ「メルカリ」アプリで申し込みと利用が完結する少額融資サービス「メルペイスマートマネー」の提供を開始したと発表している。20万円が上限金額で、メルカリの利用実績などで金利や利用限度額が決まる。支払いはメルカリのポイントや売上金で返すことができる。新たなサービス開始で業容拡大が図れるとの期待から、買いが入っているようだ。
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