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ゴールドマンのS&P500目標引き上げは日本株にもポジティブに作用

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 6日の日本株市場はこう着ながらもリバウンドを意識したスタンスになりそうだ。5日の米国市場ではNYダウが271ドル高だった。週次失業保険申請件数が2週連続で減少し労働市場の斬新的な改善が示唆されほか、ゴールドマンサックスはS&P500種株価指数の年末目標を引き上げたことが投資家心理の改善に繋がり、景気敏感株を中心に買い直される格好から終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円高の27810円。円相場は1ドル109円70銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになろう。薄商いが続いているほか、決算発表がピークを迎えるなかで積極的な売買は手控えられると考えられ、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすいところ。東京都では新型コロナウイルスの1日の新規感染者数が5000人を超えるなど、感染が急拡大していることも積極的な売買を手控えさせる一因となる。

 ただし、主要企業の決算は概ね良好であり、先週末に大きく売られたファナック<6954>についても、今週はリバウンドを見せてきている。決算を受けてイレギュラー的な反応を見せた銘柄の修正の動きも意識されやすい。主要な企業の決算発表が通過してきており、見直す動きも次第に高まってくる可能性はありそだう。

 また、ゴールドマンサックスのS&P500の年末目標の引き上げについては、ボトム圏で推移している日経平均に対してもポジティブに反応しやすい。先物市場ではクレディスイスがショートカバーの動きを見せてきていることもリバウンドへの期待に向かわせるだろう。そのため、日経平均は25日線が位置する28000円辺りを意識したリバウンドを想定した動きが見込まれ、短期的に売られる場面があるようだと、押し目買いの好機とした流れになりそうだ。物色としては引き続き決算を手掛かりとした日替わり物色のほか、強い基調が続いている海運株から物色対象に変化が見られるかが注目されよう。
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