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買い一巡後はこう着も底堅さは意識されやすい

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 3日の日本株市場は、直近の上昇に対する利食いを意識しつつも、底堅い相場展開が見込まれる。2日の米国市場ではNYダウが131ドル高だった。新規失業保険申請件数がパンデミック以降で最小となったため雇用回復への期待感から、景気敏感株を中心に買い優勢の展開。原油高を受けてエネルギー関連が堅調だったほか、ハイテクも引き続き強い値動きとなっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円高の28610円。
円相場は1ドル109円90銭台で推移。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経平均は28500円到達でいったんは達成感も意識されやすいものの、同水準を支持線に変えてくることにより、29000円へのトレンド形成が期待されそうである。また、52週線からのリバウンドにより13週、26週線を突破してきている。3月以降の調整トレンドの上限を突破しつつあるなか、押し目買い意欲は強そうである。

 また、米雇用統計の発表待ちから動きづらいほか、来週にはメジャーSQを控えているため、積極的な売買は手控えられやすいところ。一方で、週明けにも自民党役員人事が行われることもあり、衆院選を巡り政策への思惑から売り方にとっては買い戻しをしておきたい一方で、押し目買い意欲は強まりやすいとみておきたい。そのため、全体としては買い一巡後はこう着感が強まるものの、底堅さは意識されそうである。

 物色としては10月にも追加の経済対策が発表される可能性から、政策関連のテーマ物色が強まりそうである。コロナ対策のほか、脱炭素に関連した銘柄への選別物色に。また、マザーズ指数は75日線、13週線での攻防を見せており、足元でやや足踏みを見せているが、同抵抗線突破となれば、指数寄与度の大きい時価総額上位銘柄などを買い直す動きも出てきやすいだろう。
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