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24日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場はまちまち、景気循環株が下支え

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■NY株式:米国株式市場はまちまち、景気循環株が下支え

ダウ平均は33.18ドル高の34,798.00ドル、ナスダックは4.54ポイント安の15,047.70で取引を終了した。

金利の上昇や中国恒大のドル建て社債利払いの行方に警戒感がくすぶり、寄り付き後、下落。しかし、恒大危機の世界金融市場への大きな波及は避けられるとの見方が根強く、下値も限定的となった。8月新築住宅販売件数が予想を上回ったため投資家の回復期待も強まり、押し目からは景気循環株の買いも目立ち、ダウは上昇に転じた。ハイテク株は売られナスダック総合指数は下落。セクター別では自動車・自動車部品が上昇、耐久消費財・アパレルは下落した。

クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)は決算の内容が予想を上回ったほか、見通し引き上げが好感され買われた。同業のノルウェ—ジャンクルーズライン(NCLH)、ロイヤルカリビアン(RCL)も連れて上昇。会員制倉庫型卸売り会社のコストコ(COST)も好決算が好感され上昇した。また、企業向けソフトウェア会社セールスフォース(CRM)は2022年の通年見通しを引き上げたほか、アナリストの投資判断引き上げが好感され上昇。一方、スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)は新型コロナウイルス変異株感染拡大の影響を受けたベトナムのサプライチェーン問題が響き通年の売り上げ見通しを引き下げ売られた。動画配信のロク(ROKU)はアナリストが投資判断を引き下げ下落。

バイデン大統領は、民主党議員が提案している高額所得者に対する含み益課税案を支持する姿勢を見せた。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:米金融緩和策の早期縮小を意識してドル反発

24日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円48銭から110円79銭まで上昇して、110円75銭で引けた。米8月新築住宅販売件数が予想を上回り、長期金利の上昇に伴うドル買いに拍車がかかった。米連邦準備制度理事会(FRB)が早期に緩和策縮小を開始するとの思惑が強まる一方、日本銀行は当面緩和政策の維持を強いられると見られ、日米金利差拡大観測もドル買い・円売りに繋がった。

ユーロ・ドルは1.1701ドルまで下落後、1.1725ドルまで反発し、1.1721ドルで引けた。ドイツ9月IFO指数が予想以上に落ち込んだため、ユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は129円39銭まで下落後、129円85銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3658ドルまで下落後、1.3695ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9258フランまで上昇後、0.9240 フランまで下落した。


■NY原油:続伸、需要増加の思惑残る

24日のNY原油先物11月限は続伸(NYMEX原油11月限終値:73.98 ↑0.68)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比+0.68ドルの73.98ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは72.81ドル-74.27ドル。ニューヨーク市場の序盤にかけて72.81ドルまで下げたが、将来的な需要増加の思惑は残されており、7月14日以来となる74.27ドルまで一段高となった。その後はドル高を意識して上げ渋ったが、通常取引終了後の時間外取引では主に73ドル台後半で推移した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  42.14ドル   +0.45ドル(+1.08%)
モルガン・スタンレー(MS) 102.91ドル  -0.64ドル(-0.62%)
ゴールドマン・サックス(GS)390.85ドル  -1.01ドル(-0.26%)
インテル(INTC)        54.22ドル   +0.19ドル(+0.35%)
アップル(AAPL)        146.92ドル  +0.09ドル(+0.06%)
アルファベット(GOOG)    2852.66ドル +16.13ドル(+0.57%)
フェイスブック(FB)     352.96ドル  +7.00ドル(+2.02%)
キャタピラー(CAT)      196.82ドル  +0.20ドル(+0.10%)
アルコア(AA)         48.49ドル   -0.07ドル(-0.14%)
ウォルマート(WMT)      143.17ドル  +0.40ドル(+0.28%)
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