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6日の米国市場ダイジェスト:NYダウ102ドル高、債務上限問題の解決に期待

■NY株式:NYダウ102ドル高、債務上限問題の解決に期待

ダウ平均は102.32ドル高の34416.99ドル、ナスダックは68.08ポイント高の14501.91で取引を終了した。インフレ懸念や債務不履行への警戒感に寄り付き後、下落。金融アナリストによる企業の見通し引き下げが相次いだことも失望感に繋がり、下げ幅を拡大した。膠着状態だった債務上限協議において、共和党が妥協案を提示したとの報道で警戒感が後退し、引けにかけて、上昇に転じた。セクター別では公益事業や食品・飲料・タバコが上昇した一方で、エネルギーが下落。

後払いサービスを提供するフィンテック企業のアファーム(AFRM)は小売りのターゲット(TGT)との提携を発表し、大幅上昇した。百貨店のメーシーズ(M)は投資家がイーコマース部門の分社化を提案したとの報道を受け、上昇。宅配業者のドアダッシュ(DASH)やエネルギー会社のフィリップス66(PSX)はアナリストの投資判断引き上げで買われた。一方、航空会社のアメリカン(AAL)はアナリストが収益性が低迷するとの見方に投資判断を引き下げたため下落。バイオのモデルナ(MRNA)はスウェーデンとデンマークが同社製ワクチンの10代の若年層への接種を停止したとの報道が嫌気され下落した。

衣料品メーカーのリーバイ・ストラウス(LEVI)は取引終了後に決算を発表。内容が予想を上回ったほか、見通し引き上げや自社株買い計画も好感され、時間外取引で上昇している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ドル・円下げ渋り、米債務上限引き上げで進展も

6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円20銭まで下落後、111円50銭まで上昇し、111円42銭で引けた。債務上限の引き上げの目処がたたず、米国の債務不履行を懸念したリスク回避の円買いや長期金利の低下に伴うドル売りが優勢となった。その後、債務上限引き上げで共和党が妥協案を提示したとの報道で、ドルの買い戻しが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.1532ドルまで下落後、1.1560ドルまで上昇し、1.1557ドルで引けた。ユーロ圏8月小売売上高の伸びが予想を下回り、さらに、センテノ・ポルトガル中銀総裁の成長減速見通しを受けたユーロ売りで上値は抑制された。ユーロ・円は128円33銭まで下落後、128円80銭まで反発。ポンド・ドルは1.3591ドルから1.3550ドルの範囲内で推移。英9月建設業PMIの悪化を嫌気してポンド売りが強まる場面があった。ドル・スイスは0.9295フランから0.9271フランまで下落した。

■NY原油:反落で77.43ドル、米政府は原油高抑制で追加措置を講じる可能性

NY原油先物11月限は反落(NYMEX原油11月限終値:77.43 ↓1.50)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比-1.50ドルの77.43ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは76.83ドル-79.78ドル。米ホワイトハウスは「原油価格に関して必要に応じてさらなる措置を講じる」と発表したことから、利食い売りが活発となった。米長期金利の高止まりやドル高継続も意識されており、通常取引終了後の時間外取引で76.83ドルまで下げている。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  44.24ドル   +0.02ドル(+0.05%)
モルガン・スタンレー(MS) 99.10ドル   -0.10ドル(-0.10%)
ゴールドマン・サックス(GS)388.05ドル  +2.24ドル(+0.58%)
インテル(INTC)        53.98ドル   +0.03ドル(+0.06%)
アップル(AAPL)        142.00ドル  +0.89ドル(+0.63%)
アルファベット(GOOG)    2747.08ドル +23.54ドル(+0.86%)
フェイスブック(FB)     333.64ドル  +0.68ドル(+0.20%)
キャタピラー(CAT)      191.86ドル  -0.64ドル(-0.33%)
アルコア(AA)         47.05ドル   -2.00ドル(-4.08%)
ウォルマート(WMT)      137.62ドル  +1.00ドル(+0.73%)

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