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ユーロ週間見通し:下げ渋りか、10月製造業PMIなどが手掛かり材料に

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■強含み、米景気回復ペース鈍化でユーロ売り縮小

今週のユーロ・ドルは、やや強含み。10月12日発表のドイツの10月ZEW景気期待指数が悪化したことから、ユーロ・ドルは1.1524ドルまで売られた。しかしながら、インフレ高止まりで米国の景気回復ペースは鈍化するとの見方が広がり、ユーロ売り・米ドル買いは次第に縮小。週後半は欧米株式の反転を意識したユーロ買い・米ドル売りが優勢となり、ユーロ・ドルは1.1624ドルまで戻す場面があった。取引レンジ:1.1524ドル-1.1624ドル。

■下げ渋りか、1.15ドル台で押し目買い興味残る

来週のユーロ・ドルは下げ渋りか。米連邦準備制度理事会(FRB)による11月の債券買い入れの段階的縮小(テーパリング)開始に向け、強い米経済指標が後押しすれば、ユーロ売り・ドル買いが続きそうだ。ただ、当面の下値支持線とみられている1.15ドル近辺では押し目買いが観測されており、ユーロの底堅さが目立つ。

予想レンジ:1.1500ドル−1.1700ドル

■堅調推移、欧米株式反転でユーロ買い強まる

今週のユーロ・円は堅調推移。週前半は欧米株安を警戒して、リスク回避的なユーロ売り・円買いが観測された。ユーロ・円は週初に129円台前半まで下げたが、インフレ加速に対する市場の警戒感は低下し、欧米株式の反発を受けて週後半はユーロ買い・円売りが優勢になった。米ドル・円相場が円安方向に振れたことも影響し、ユーロ・円は週末前に132円台後半まで上昇した。取引レンジ:129円28銭−132円78銭。

■下げ渋りか、10月製造業PMIなどが手掛かり材料に

来週のユーロ・円は、下げ渋りか。中国恒大集団の債務不履行(デフォルト)が不安視され、リスク選好的なユーロ買い・円売りは抑制される可能性がある。しかしながら、ユーロ圏10月マークイット製造業PMI、10月サービスPMIが市場予想を上回った場合、景気回復期待のユーロ買いが見込まれる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・22日:10月マークイット製造業PMI(9月:58.6)
・22日:10月マークイットサービス業PMI(9月:56.4)

予想レンジ:131円50銭−133円50銭


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