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9月下旬の下落局面で空けたマド下限水準である29500円辺りを次のターゲットに

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 20日の日本株市場は、底堅い展開が見込まれる。19日の米国市場はNYダウが198ドル高だった。製薬会社のジョンソン・アンド・ジョンソンは第3四半期決算で主力事業が好調で利益が予想を上回ったほか、2021年の見通し引き上げが好感され上昇するなど、主要企業の好決算が相次ぎセンチメント改善に繋がった。NYダウは終値ベースで最高値をつけた8月16日以来の水準を回復している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円高の29390円。円相場は1ドル114円30銭台で推移。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。日経平均は25日線を上回って始まると見られ、同線を支持線としたリバウンド機運が高まりやすい。目先的には9月下旬の下落局面で空けたマド下限水準である29500円辺りを次のターゲットとして意識されやすく、下値は25日線水準での押し目買い意欲が強まろう。先物市場ではBofAのTOPIX先物買いが継続しているほか、昨日はJPモルガンが日経225先物を大幅に買い越していた。海外勢の買い越し基調が再開されるなか、先高期待が高まりやすい。

 もっとも、東証1部の売買高は8月27日以来の10億株を下回るなど、市場参加者が限られており、本格化する決算を前に慎重姿勢は続きそうである。そのため、先物主導によるインデックスに絡んだ商いが指数を押し上げる格好になりやすく、指数インパクトの大きい値がさ株などの動向が注目されそうだ。とはいえ衆院選が公示され政策期待が高まるなか、押し目買い意欲は強いだろう。政策に絡んだ銘柄などへの循環的な物色が続きそうである。

 その他、個人主体の売買は中小型株に向かいやすいだろうが、昨日のマザーズ指数は反発し、25日、75日線を突破してきた。短期的な商いが中心とはいえ、マザーズ銘柄などには値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。市場全体がこう着感を強めてくる局面においては、より材料株での循環物色が強まりやすく、調整局面においては押し目狙いのスタンスになりそうだ。
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