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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米FRBの引き締め期待は継続

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25日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)議長による前週末の慎重発言で、ドルは積極的に買いづらい。ただ、米引き締め観測は根強く、米金利の低下が限定的ならドルは売りづらい面もあろう。

パウエルFRB議長は22日の講演で、資産買入れの段階的縮小(テーパリング)は進めるべきだが、足元のインフレ高進は目先弱まる可能性があるとし利上げの早期実施に慎重な見解を示した。それを受けた米10年債利回りの低下で、この日のドル・円は113円40銭付近に失速。本日アジア市場でドル・円は仲値にかけて国内勢の買いが強まり113円80銭台に浮上する場面もあったが、買い一巡後は113円半ばを中心とした値動きとなった。

この後の海外市場は具体的な手がかりが乏しく、金利や株価をにらんだ値動きとなりそうだ。パウエル議長の早期利上げに対する慎重姿勢から、ドルへの積極的な買いは手控えられる見通し。ただ、11月2-3日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で緩和縮小に舵を切るとの思惑で長期金利は下げづらく、ドル売りは抑制されよう。一方、原油価格は再び上昇基調に振れているが、過度なインフレ懸念は和らぎ、欧米株高ならクロス円がドルをけん引するとみる。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 独・10月IFO企業景況感指数(予想:97.9、9月:98.8)
・21:30 米・9月シカゴ連銀全米活動指数(8月:0.29)
・23:30 米・10月ダラス連銀製造業活動指数(予想:6.2、9月:4.6)



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