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NY株式:米国株式市場は大幅下落、南ア変異株を警戒

ダウ平均は905.04ドル安の34,899 .34ドル、ナスダックは353.57ポイント安の15,491.66で取引を終了した。

新たに検出された新型コロナの南ア変異株が世界経済の回復を損ねるとの懸念にアジアや欧州市場の流れを継いで、寄り付き後、大きく下落。短縮取引で参加者が限られる中、終日安値を探る展開となった。セクター別では消費者サービス、エネルギーの下落が目立った一方、医薬品・バイオが唯一上昇。

バイオのモデルナ(MRNA)や製薬会社のファイザー(PFE)は新たな変異株でワクチン需要増を見込んだ買いにそれぞれ上昇。また、ビデオ会議を供給するズーム・ビデオ(ZM)や在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)は在宅の動きが再び強まり需要を押し上げるとの期待に買われた。一方、航空会社のユナイテッド(UAL)やデルタ(DAL)は、英国が南アと周辺国からの直行便乗り入れを禁止するなど、各国に入国制限強化の動きが広がったため需要鈍化懸念が再燃し軒並み下落。また、経済活動の再開が停滞するとの見方にホテルチェーンを運営するマリオット(MAR)やクルーズ船を運営するカーニバル(CCL)も売られた。百貨店のメーシーズ(M)や衣料小売りのギャップ(GPS)はブラックフライデーにも関わらず新たな変異株流行で、実店舗への客足が鈍るとの懸念が台頭し、それぞれ下落。中国の配車アプリ、滴滴グローバル(DIDI)は中国当局がNY証取撤退を要請したとの報道で売られた。

ホワイトハウスはアフリカ南部からの渡航制限を検討していると報じられた。

(Horiko Capital Management LLC)

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