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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋る可能性、コロナ変異株の影響を見極め

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29日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る可能性がある。南アフリカで検出された新型コロナウイルス変異株の影響が懸念され、円買い圧力がかかりやすい。ただ、今後の状況を見極めようと、過度な円買いはやや一服しており、ドルは113円台前半で下げ渋る可能性がある。

前週末は米国の感謝祭やブラックフライデーの合間を縫って新たなコロナ変異株に市場は動揺し、薄商いのなかリスク資産売りが優勢となった。長期金利や株価、原油相場の急落で円買い優勢となり、ドルをはじめ主要通貨は対円で大きく値を切り下げている。週明けアジア市場はその流れを受け継いでおり、日経平均は300円超の下げとなっており、リスク回避的な円買いは続いているようだ。

この後の海外市場では、引き続きコロナ変異株の影響を注視する展開となりそうだ。米ファイザーなど製薬大手は現行のワクチンについてオミクロン株への有効性が確認できない場合、新たに対応するワクチンを100日以内に供給を始める方針と伝えられている。そうした報道が好感された場合、長期金利は下げ渋り、リスク回避的な円買いはやや縮小する可能性がある。

【今日の欧米市場の予定】
・18:30 英・10月住宅ローン承認件数(中銀)(9月:7.26万件)
・19:00 ユーロ圏・11月景況感指数(予想:117.8、10月:118.6)
・22:00 独・11月消費者物価指数速報値(前年比予想:+4.9%、10月:+4.5%)
・24:00 米・10月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+0.7%、9月:-2.3%)
・24:30 米・11月ダラス連銀製造業活動指数(予想:17.0、10月:14.6)
・05:00 ウィリアムズNY連銀総裁あいさつ(NYイノベーションセンター)
・05:05 パウエル米FRB議長あいさつ(録画、NY連銀主催イベント)
・07:05 ボウマン米FRB理事討論会参加(カナダ中銀主催)




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