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前場に注目すべき3つのポイント~米株先物の動向をチェックしながらの短期的な値幅取り狙いの商い~

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12月1日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:米株先物の動向をチェックしながらの短期的な値幅取り狙いの商い
■パソナ、2Q上方修正 営業利益120億円←85億円
■前場の注目材料:双日、ベトナム南部に工業団地新設、4カ所目、13年以来の開発


■米株先物の動向をチェックしながらの短期的な値幅取り狙いの商い

1日の日本株市場は、前日の大幅な下げに対する自律反発後は、引き続き方向感の掴みづらい相場展開になりそうだ。11月30日の米国市場ではNYダウが652ドル安だった。11月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)や11月消費者信頼感指数が予想以上に悪化したことから売り優勢の展開。その後、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が上院銀行委証言での質疑応答でインフレ高進が持続する可能性を警告し、12月連邦公開市場委員会(FOMC)で資産購入縮小ペース加速の選択肢を協議することが妥当との考えを示したため売りが広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比205円高の27675円。円相場は1ドル113円10銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになろう。昨日の日経平均は、新型コロナの変異株(オミクロン株)について、米モデルナCEOによる既存ワクチンの効果は弱いとの見通しが伝わったことがトリガーとなり、後場半ば辺りから先物主導で大きく売られていた。朝方は、過剰反応に対する修正リバウンドの動きが先行する格好だろう。また、MSCIのリバランスによる需給通過に伴う反動も意識されやすいところであろう。

もっとも、NYダウの大幅な下落の影響から主力大型株などが日経平均の重荷になりやすく、需給調整一巡後は神経質な相場展開となりそうだ。また、米国ではパウエルFRB議長発言が売りを誘った格好となったものの、テーパリングについては既定路線であることから過剰に反応した面はあるだろう。需給状況が不安定ななかで積極的な売買は手控えられそうだが、米株先物の動向をチェックしながらの短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりそうだ。

その他、チャート上では日経平均は大陰線をつけて28000円を割り込んだ。10月6日につけた安値27293.62円が目先的にはターゲットとされるため、この水準までの調整を想定しつつ、底入れを見極める格好となろう。物色については足元で強いトレンドを形成している銘柄のほか、リバウンドから25日線など抵抗線を突破し、テクニカル妙味のある銘柄に値幅取り狙いの資金は向かいやすいと見られる。


■パソナ、2Q上方修正 営業利益120億円←85億円

パソナ<2168>は第2四半期業績予想の修正を発表。売上高は1710億円から1800億円、営業利益を85億円から120億円に上方修正した。第1四半期において新型コロナの拡大が長期化し緊急事態宣言が再発出されたものの、企業およびパブリックセクターからのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスの需要を継続的に獲得することができた。新規人材需要は前期末から継続して回復しており、エキスパートサービス(人材派遣)およびキャリアソリューション(人材紹介、再就職支援)においても業績は順調に推移した。


■前場の注目材料

・シカゴ日経先物は上昇(27675、大阪比+205)
・1ドル113.10-20円
・米長期金利は低下
・米国景気の拡大
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い


・双日<2768>ベトナム南部に工業団地新設、4カ所目、13年以来の開発
・スズキ<7269>12月の国内4輪生産2割減、半導体不足、部品調達厳しく
・太陽誘電<6976>中国にMLCC新工場、23年度生産増強
・島津製<7701>神戸大VBに1億円出資、スマートセル開発受託
・大同特殊鋼<5471>日本精線にTOB、出資過半数に引き上げ
・三井物産<8031>ヒューマン・アソシエイツHDにTOB、ヘルスケア事業拡大
・NTT<9432>シドニー工科大と提携、豪でスマートシティー後押し
・東洋紡<3101>石炭から固形燃料に、岩国に火力発電所新設
・王子HD<3861>ベトナム7拠点目の段ボール工場建設
・塩野義<4507>タウンズと提携、新型コロナ抗原検査キット販売


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 7-9月期法人企業統計調査・全産業設備投資(前年比予想:+1.5%、4-6月期:+5.3%)

<海外>
・09:30 豪・7-9月期GDP(前年比予想:+3.0%、4-6月期:+9.6%)
・10:45 中・11月財新製造業PMI(予想:50.6、10月:50.6)
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