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節目の29000円が目先的なターゲットに

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 8日の日本株市場は、米株高を受けて買い先行の展開になろう。7日の米国市場ではNYダウが492ドル高だった。新型コロナの変異株(オミクロン株)による経済への影響が限定的といった見方から景気回復期待が再燃し買い優勢の展開。金利動向の安定でハイテク株の買いも強く、ナスダックの上昇率は3%を超えた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比295円高の28815円。円相場は1ドル113円50銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。米国市場ではファウチ首席医療顧問が7日の会見でオミクロン株について、従来型に比べ重症化しにくい可能性があるとの見解を示したことで、投資家心理が改善している。景気敏感株は引き続き物色されていたほか、ハイテク株への物色が強まっており、指数インパクトの大きい値がさ株などへの支援材料となって、指数を押し上げる格好となりそうだ。

 また、昨日の日経平均は大幅反発で一気に28000円から28500円の水準に上昇した。メジャーSQを控えていることから先物市場ではロールオーバー中心の商いであるものの、急ピッチの上昇に対するヘッジ対応の動きが強まったようだ。シカゴ先物にサヤ寄せする格好から一段高が見込まれるなか、節目の29000円が意識されてくることになろう。テクニカル面では75日線が28989円、25日線が29100円辺りに位置していることから、より目先的なターゲットとして意識されやすい。

 ただし、今回の11月下旬の急落局面においては出来高をこなしていないことから、29000円~29500円は真空地帯でもある。そのため、一気にリバウンド基調が強まる可能性はあるほか、それに伴うヘッジ対応が加速する動きもある程度は想定しておきたいところ。VIX指数は21.89に低下したこともリスク選好ムードに向かわせやすいだろう。インデックスに絡んだ商いが中心となることから指数連動性の高い銘柄にはインデックス買いを想定した短期的な値幅取り狙いの動きに向かいそうだ。

 なお、中小型株についてはリバウンド狙いの動きは意識されるものの、来週以降のIPOラッシュを控えて換金売りの動きも見られ、一部の銘柄に資金が集中する動きにとどまりそうだ。
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