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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米株式市場の調整で円買いが重石に

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20日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想したい。米金利高を背景としたドル買いで下げづらい地合いが続く見通し。ただ、今晩発表の米経済指標が低調な内容となれば株安に振れ、調整を意識した円買いがドルを下押ししそうだ。

前日NY株式市場で大幅続落となり、リスク回避的な円買いが先行。また、米10年債利回りの上昇一服でドル売りが強まった場面でユーロ・ドルは1.1350ドル台に浮上し、ドル・円は114円前半に失速した。本日アジア市場で中国人民銀行による政策金利の引き下げが好感され、日経平均株価をはじめ上海総合指数などアジアの主要指数、米株式先物が上昇。株高を受けた円売りに振れ、ドル・円は114円前半で底堅く推移している。

この後の海外市場は米経済指標が材料視される。今晩発表の新規失業保険申請件数は前回から改善の見通し。ただ、18日のNY連銀製造業景気指数が予想外に弱く、今晩のフィラデルフィア連銀製造業景況指数も想定を外れ低調な内容となる可能性もある。足元で米金利は高水準を維持するものの、その際には連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め加速を期待したドル買いは一服。また、米株高は調整が意識され、円買いに押されそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・19:00 ユーロ圏・12月消費者物価指数改定値(予想:+5.0%、速報値:+5.0%)
・21:30 欧州中央銀行(ECB)12月理事会議事要旨
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:22.5万件、前回:23.0万件)
・22:30 米・1月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:19.0、12月:15.4)
・24:00 米・12月中古住宅販売件数(予想:644万戸、11月:646万戸)



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