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FOMCの結果判明を前に模様眺めムードが広がる【クロージング】

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26日の日経平均は続落。120.01円安の27011.33円(出来高概算10億3000万株)で取引を終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとのムードが広がるなか、大幅な利上げへの警戒感からハイテク関連などグロース株中心に持ち高調整の売りが先行。前場半ばには一時26858.68円まで下押しした。ただ、連日の株価下落に伴う突っ込み警戒感などから押し目を拾う動きも見られ、売りが一巡した後は27000円を挟んでの下げ渋る展開だった。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり銘柄が1100を超え、全体の過半数超を占めた。セクター別では、その他製品、精密機器、保険、鉄鋼、海運など11業種が上昇。一方、石油石炭、パルプ紙、繊維製品、ゴム製品、食料品など22業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、スズキ<7269>、任天堂<7974>、エムスリー<2413>、コナミHD<9766>がしっかり。半面、ファナック<6954>、KDDI<9433>、東エレク<8035>、塩野義<4507>、ファーストリテ<9983>が軟調だった。

前日の米国市場は、FOMCでの金融引き締めへの警戒や、ウクライナをめぐるロシア情勢への緊迫化が重荷となり、主要株価指数はそろって下落。ナスダック指数は2%超、SOX指数は3%超の下落となった。こうした流れを受け、値がさハイテク株中心に売りが先行した。ただし、国際通貨基金(IMF)が25日発表した2022年の世界経済成長見通しで、欧米など各国の見通しが引き下げられるなか、日本が上方修正されたことが押し目を入れるきっかけとなり、売り一巡後は下げ渋る展開に。午後に入ると、時間外取引のナスダック先物が堅調に推移しているため、指数寄与度の高い銘柄に押し目を拾う動きも散見され、日経平均はプラスに転じる場面もあった。

最大の注目イベントであるFOMCについては、3月の利上げはほぼ規定路線となっているとの見方が多いが、5月にも連続利上げがあるのか、あるいは3月にも0.50%の利上げがあるのかなどが焦点となろう。また、バランスシートの縮小に関する議論にも警戒が必要で、利上げ開始から短期間で縮小が始まる可能性が示唆されるのかもポイントとなろう。加えて、FOMCが通過し、タカ派のサプライズによる一段安となるのか、それともアク抜けにつながるのかも見極める必要があるとの指摘も多く、FOMC後の金融市場の動きがどういう反応を示すのかが注目されるだろう。


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