東証グロース市場指数 995.14 -43.45/出来高 1億1968万株/売買代金 1790億円
東証マザーズ指数 789.16 -35.19/出来高 9920万株/売買代金 1437億円
本日のグロース市場は、グロース市場指数、マザーズ指数はそろって大幅に続落、値上がり銘柄数は56、値下り銘柄数は394、変わらずは11。
本日のグロース市場は軟調な展開となった。前日の米株式市場のNYダウは続落。3月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録公表で、金融引き締めを積極化するとの観測が重荷となり売りが加速した。米長期金利が上昇、ハイテク株が大きく売られてナスダック総合指数は大幅に続落、軟調な展開となった米株市場を受けて、東証グロ−ス指数は大幅に続落した。3月開催のFOMC議事録の内容で米金融引き締めの強化が示唆され、国内の個人投資家心理にもネガティブに働いた。また、米長期金利が上昇傾向にある中、バリュエーション面での割高感が気になりやすい新興市場のグロース銘柄には厳しい地合いで、直近のリバウンドに対する利益を確定する動きも優勢となった。東証マザーズ指数は4.27%安と大幅続落、節目の800ptや75日移動平均線を割り込んだ。前日の後場には押し目買いが入り下げ渋る動きを見せたが、本日は終日売り優勢の展開となっている。グロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数も5.14%安で基準値の1000を下回っており、時価総額上位銘柄の多くが大幅に下落していたことが窺えた。そのほか、全体相場に逆行していたIPO(新規株式公開)銘柄も本日は軟調に推移した。
個別では、前日まで大幅に上昇していたランサーズが利食い売り優勢から14%安となった。前日まで全体相場に逆行して推移していた直近IPO銘柄のギックスも売り優勢の展開となり9%安、時価総額上位銘柄では、JTOWERが9%安、フリーが7%安に、メルカリやビジョナルなども冴えなかった。値下り率上位には、TrueData、ココペリなどが顔を出した。
一方、前日までもみ合い展開が続いていたビーブレイクシステムズが本日買い優勢の展開となり18%高で値上がり率トップとなったほか、連日買い優勢の展開が続いているベガコーポレーションも18%高でストップ高となった。また、今期戦略概要を公表したデジタルプラスが17%高のストップ高となり、時価総額上位銘柄ではそーせいが堅調に推移した。値上がり率上位には、Waqoo、ピアズ、クックビズなどが顔を出した。
東証グロース市場Core指数では、メルカリ、ビジョナル、フリーなどが下落した。
[グロース市場 上昇率・下落率上位10銘柄]
・値上がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 3986|ビーブレイク | 1673| 263| 18.65|
2| 3542|VEGA | 962| 150| 18.47|
3| 3691|デジタルプラス | 993| 150| 17.79|
4| 4937|Waqoo | 738| 100| 15.67|
5| 7066|ピアズ | 751| 100| 15.36|
6| 6558|クックビズ | 1133| 150| 15.26|
7| 3566|ユニネク | 1305| 64| 5.16|
8| 3904|カヤック | 1030| 40| 4.04|
9| 7360|オンデック | 1656| 55| 3.44|
10| 7318|セレンディップ | 737| 24| 3.37|
・値下がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 4170|KaizenPF | 609| -121| -16.58|
2| 4484|ランサーズ | 373| -65| -14.84|
3| 4416|TrueData | 704| -121| -14.67|
4| 4167|ココペリ | 1440| -225| -13.51|
5| 4378|CINC | 1803| -227| -11.18|
6| 3990|UUUM | 1206| -150| -11.06|
7| 4068|ベイシス | 3215| -395| -10.94|
8| 4479|マクアケ | 2610| -310| -10.62|
9| 6580|ライトアップ | 2769| -311| -10.10|
10| 4884|クリングル | 779| -86| -9.94|