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NY株式:NYダウ26ドル高、ハイテクが重し

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は26.76ドル高の32223.42ドル、ナスダックは142.21ポイント安の11662.79で取引を終了した。中国の鉱工業生産や小売りの悪化、NY連銀製造業景気指数が予想外のマイナスに落ち込んだため世界経済の成長鈍化を警戒し、寄り付き後、下落。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースが従来想定されたほど急速にならないとの見方も同時に浮上し、金利が低下するとダウは上昇に転じた。ハイテク株では利食いと見られる売りが続き、下落。セクター別ではエネルギー、電気通信サービスが上昇、自動車・自動車部品が下落した。

エネルギー資源会社のオキシデンタル・ペトロリアム(OXY)やマラソンオイル(MRO)、デボン・エナジー(DVN)は原油高を受けて収益拡大期待にそれぞれ上昇。また、製薬会社のイーライリリー(LLY)は食品医薬品局(FDA)が同社製の新規糖尿病治療薬tirzepatideを承認したため、買われた。配信動画のネットフリックス(NFLX)やオンライン賭けサイトを運営するドラフトキング(DKNG)は、アナリストの投資判断引上げで、それぞれ上昇。

一方、ファーストフード・チェーンのマクドナルド(MCD)はロシアからの完全撤退を発表し、下落した。短文投稿サイトのツィッター(TWTR)は電気自動車メーカー、テスラ(TSLA)のマスク最高経営責任者(CEO)が「安い価格での買収は問題外ではない」ツイートし、下げた。テスラ(TSLA)は上海工場の生産が都市封鎖前の水準に追い付いていないとの報道を嫌気し、下落。投資家の恐怖心理を示すVIX指数は27.36まで低下した。

Horiko Capital Management LLC

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