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ユーロ週間見通し:下げ渋りか、7月利上げ観測が支援材料に

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■反発、米長期金利の低下を意識した買いが入る

今週のユーロ・ドルは反発。週初に1.04ドルを一時的に下回ったが、欧州中央銀行(ECB)による7月利上げの観測が広がっていることや米長期金利の低下を受けてユーロ売り・米ドル買いは縮小した。欧州諸国のエネルギー供給不安は解消されていないものの、米国経済の大幅な減速に対する警戒感が高まり、ユーロを買い戻す動きも観測された。取引レンジ:1.0389ドル-1.0607ドル。

■下げ渋りか、ユーロ圏製造業PMIなどが手掛かり材料に

来週のユーロ・ドルは下げ渋りか。5月24日発表のユーロ圏5月S&Pグローバル製造業・サービス業PMIが市場予想を上回った場合、7月利上げを期待したユーロ買いが優勢となりそうだ。米金融正常化の方針に変わりはないが、過度な利上げによる景気後退入りの懸念が広がり始め、ユーロ売り・米ドル買いが大きく広がる可能性は低いとみられる。

予想レンジ:1.0450ドル−1.0650ドル

■強含み、ユーロ売り・米ドル買い縮小の影響も

今週のユーロ・円は強含み。一時133円台後半までユーロ安・円高に振れる場面があったが、米国経済の大幅な減速に対する警戒感が高まり、ユーロ売り・米ドル買いの取引が縮小したことから、ユーロ・円は一時136円台後半まで戻す場面があった。ユーロ売り・円買いのポジション調整に絡んだユーロ買いも観測されており、ユーロは対円で底堅い動きとなった。取引レンジ:133円75銭−136円69銭。

■下げ渋りか、7月利上げ観測が支援材料に

来週のユーロ・円は下げ渋りか。欧州中央銀行(ECB)による7月利上げの可能性が高まっており、5月24日発表のユーロ圏製造業・サービス業PMIが市場予想を上回った場合、ユーロ買いの要因になりそうだ。ただ、経済指標の多くが市場予想を下回った場合、リスク回避的なユーロ売りが強まりそうだ。ただし、日本銀行は2%の物価目標を達成しても現行の金融緩和策を当面維持する方針であり、米ドル・円相場に大きな動きがない場合、対円でユーロは下げ渋る可能性もある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・24日:5月S&Pグローバル製造業PMI(4月:55.5)
・24日:5月S&Pグローバルサービス業PMI(4月:57.7)

予想レンジ:133円50銭−136円50銭


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