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日経平均は続伸、国内経済回復への期待や外部環境の支援背景に27000円回復

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日経平均は続伸。先週末20日の米株式市場でNYダウは8.77ドル高とほぼ横ばい。中国人民銀行(中央銀行)が利下げを実施したことで世界経済の鈍化懸念が一時緩和するも、米国経済の景気後退懸念も根強く上値の重い展開。一方、オプション取引の満期日に伴うテクニカルな動きもあり、NYダウはプラス圏で終了。ナスダック総合指数は3日続落。週明けの日経平均は、時間外取引の米株価指数先物の上昇を支援要因に252.39円高からスタートすると、一時27000円を回復。6月からの水際対策緩和による経済回復への期待も寄与。ただ、戻り待ちの売りが根強く、その後は伸び悩む展開。朝方に大幅に下落していたアジア市況が下げ渋ったことやナスダック100先物が1%を超えて上昇していたことが投資家心理を向上させ、午後は再び買い優勢となり、終盤にかけて再び27000円に乗せた。

 大引けの日経平均は前日比262.49円高の27001.52円となった。東証プライムの売買高は10億9799万株、売買代金は2兆6714億円だった。セクターでは保険、海運、医薬品を筆頭に全般買い優勢の展開で、鉄鋼、鉱業、石油・石炭、機械、空運の5業種のみが下落となった。東証プライムの値上がり銘柄は全体の78%、対して値下がり銘柄は19%となった。

 個別では、川崎汽船<9107>や商船三井<9104>など海運株が大幅高。OLC<4661>、資生堂<4911>、花王<4452>、良品計画<7453>など内需関連の一角が強い動き。決算や自社株買いが評価された東京海上HD<8766>、SOMPO<8630>は大幅に上昇。業績・配当予想を上方修正したミタチ産業<3321>、高水準の自社株買いを発表した高周波熱錬<5976>は揃って7%高と急伸。東証プライム値上がり率上位にはギフティ<4449>、ラクーンHD<3031>、マネーフォワード<3994>、オプティム<3694>、シンプレクスHD<4373>、チェンジ<3962>などの中小型株グロース(成長)株が多く入った。

 一方、東証プライム売買代金上位ではレーザーテック<6920>やソニーG<6758>が軟調でダブル・スコープ<6619>は大幅安。農業機械メーカーの米ディアが決算を受けて急落したことが嫌気され、クボタ<6326>、コマツ<6301>が大幅に下落した。また、INPEX<1605>や丸紅<8002>のほか、日本製鉄<5401>やJFEHD<5411>といった鉄鋼株など、市況関連株の一角で下落が目立った。上値追いが続いていた三菱重工<7011>やIHI<7013>は利食い売りに押され大きく下落。東証プライム値下がり率上位には東邦チタニウム<5727>、日揮HD<1963>、大阪チタニウム<5726>、日本トムソン<6480>のほか、レーティングの格下げがあった東ソー<4042>などが入った。

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