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米スナップの時間外での急落がセンチメントを冷ます【クロージング】

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24日の日経平均は3営業日ぶりに反落。253.38円安の26748.14円(出来高概算11億1000万株)で取引を終えた。23日の米国市場は主要な株価指数が大幅に上昇するなか、買い先行で始まった。ただし、米国市場の上昇に対する先回り的な動きもあったと見られ、日経平均は寄り付きの27005.43円が高値となり、その後は利食い優勢の相場展開だった。積極的に売り込む流れとはならなかったものの、グローベックスの米株先物が日本時間の後場に入って下落幅を広げたこともあり、押し目買いも入りづらい需給状況のなか、本日の安値圏で取引を終えた。

東証プライム市場の騰落銘柄は値下がり数が1500を超えており、全体の8割超を占めた。セクターでは、海運、空運、非鉄金属、不動産、卸売の5業種がしっかり。半面、サービス、陸運、パルプ紙、繊維、ガラス土石など28業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、バンナムHD<7832>、KDDI<9433>、テルモ<4543>、住友鉱<5713>が堅調。半面、リクルートHD<6098>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ダイキン<6367>が冴えない。

日経平均の27000円水準での強弱感対立は想定されていたものの、朝方からグローベックスの米株先物が弱い動きを見せていたこともあり、利益確定の動きが先行した格好だろう。また、写真・動画共有アプリ「スナップチャット」運営の米スナップが4-6月の売上高と利益の見通しを下方修正したことが嫌気されて米国市場の時間外取引で急落しており、他のSNS関連銘柄などへ売りが波及するなか、ナスダック100先物が2%近く下落していることが重荷に。

なお、スナップは時間外で下落率は30%を超えていた。メタプラットフォームズも7%を超える下落であり、米国市場の動向が気掛かりになろう。また、東京市場は安値圏で取引を終えた格好だが、日経平均は辛うじて25日、75日線近辺で下げ渋る格好だった。米国市場でスナップの下落が幅広いSNS関連への売りに繋がるようだと、もう一段の調整が警戒されてくることになりそうだ。


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