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インデックスに絡んだ商いが中心だが次第に3月高値が意識されてくる

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 8日の日本株市場は、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだが、底堅い相場展開が見込まれる。7日の米国市場はNYダウが264ドル高だった。ターゲットが業績見通しを下方修正したことで下落し、朝方は小売銘柄を中心に業績の悪化を懸念する売りが先行した。また、インフレと利上げによる景気後退への懸念は根強く、週後半に発表を控える5月消費者物価指数(CPI)の動向を見極めたいとの思惑なども手掛けづらくさせた。ただし、その後長期金利が低下するとハイテク株を中心に買い戻される動きとなり、午後は堅調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比200円高の28210円。円相場は1ドル132円60銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。米国市場は下落して始まったものの売りは続かず、午後は長期金利の上昇一服を背景にハイテク株などへの買い戻す動きに繋がっていた。NYダウは33000ドルを挟んだもち合いを継続しているものの、25日線が支持線として機能しており、上値抵抗線として意識されている75日線を試す動きが意識されやすいところだ。VIX指数は低下し、一時24.00を下回る場面も見られており、景気後退への警戒は根強いものの、需給状況は改善傾向にあるだろう。

 東京市場においては週末にメジャーSQを控えるなか、日々オプション権利行使価格を切り上げてきている。手口を見ても限月交代に伴うロールオーバー中心商いであり、積極的に仕掛けてくる動きは考えづらいところではある。ただし、レンジの切り上げが続くなか、これに伴うヘッジ対応の動きが一段と強まりやすいだろう。28000円突破でいったんは達成感が意識されやすいなか、日経225先物はナイトセッションで一時28220円まで買われる場面も見られた。権利行使価格の28250円に接近してきており、これを捉えてくるようだと、その上の28375円の権利行使価格水準が意識されやすいところであろう。

 ヘッジ対応の動きが一段と強まることによって、日経平均は3月25日高値水準が射程に入ってくる。この水準を捉えてくるようだと、一段と買い戻しの動きなどに向かわせそうだ。また、日銀の緩和政策によって日米金利差を狙った海外勢による資金流入も意識されやすく、急ピッチの上昇に対する過熱感は警戒されてくるものの、調整局面においては押し目待ちの買い意欲は強そうである。もっとも、出来高は低水準の状況であることから、物色に広がりは期待しづらいことから、インデックスに絡んだ商いが中心となり、一部のテーマ株などへの物色になろう。
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