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心理的には25日線が位置する27000円辺りが意識されてくる可能性

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 13日の日本株市場は、連日でギャップスタートになり、売り一巡後の底堅さを見極める動きになりそうだ。10日の米国市場はNYダウが880ドル安だった。5月消費者物価指数(CPI)が40年ぶりの高い伸びとなったため、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペース加速を警戒した売りが膨らんだ。6月連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75%の利上げを織り込む売りが強まったほか、高インフレが影響し最新6月のミシガン大消費者マインドも過去最低に落ち込んだため成長鈍化懸念も一段の売りに拍車をかけた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比525円安の27325円。円相場は1ドル134円40銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートとなろう。連日でマドを空けての下落となることから、ヘッジ対応の売りが強まることになりそうであり、朝方はインデックスに絡んだ商いが集中することでオーバーシュート気味な下げになりやすい。心理的には25日線が位置する27000円辺りが意識されてくる可能性もあることから、まずは売り一巡後の底堅さを見極めることになるだろう。

 また、先週末にメジャーSQを通過したことから需給は若干軽くなっていると見られ、短期的な売り仕掛けの動きなども注意する必要がありそうだ。6月と7月のFOMCでは0.5%の利上げが見込まれており、これについては織り込んでいると考えられる。ただし、6月についてはインフレ抑制のために0.75%の利上げのほか、9月に0.5%の利上げを予想する向きも出てきているようである。NYダウは25日線を割り込み、5月安値に接近する動きのなか、リバウンド機運は高まりづらいところだ。

 一方で、週後半は日銀の金融政策決定会合に市場の注目が集まるなか、改めて日米金利差を狙った海外勢による資金流入への思惑も高まりやすいところだろう。為替市場では円安傾向が強まっていることから、円安のプラス面を手掛かりとした押し目狙いの動きも意識されてくる可能性はある。そのため、売り仕掛け的な動きには警戒しつつも、押し目狙いのタイミングを探る動きになりそうだ。物色としてはインデックスに絡んだ商いから指数インパクトの大きい値がさ株などは手掛けづらく、業績に安心感のある銘柄などでの押し目狙い。また、政策期待が高まりやすいなか、テーマ性のある銘柄などでの短期的な値幅取り狙いの動きになりそうだ。
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