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短期的にはダブルボトム形成からのリバウンド期待も意識されてくる可能性

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 17日の日本株市場は、ギャップスタートから5月安値を意識した相場展開になりそうだ。16日の米国市場はNYダウが741ドル安だった。雇用関連指標の軒並み予想を下回る低調な結果が失望され、改めて米連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げによる景気後退懸念も強まった。さらに、スイスと英国の中央銀行が相次ぎ利上げを発表し、来月には欧州中央銀行(ECB)も利上げを決める見通しのなか、欧米中銀の金融引き締めが世界景気を冷やすとの見方が強まり、NYダウは節目の3万ドルを割り込んだ。シカゴ日経225先物清算値は大阪比830円安の25600円。円相場は1ドル132円40銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップダウンから始まり、5月12日につけた25688円が意識されることになろう。ダブルボトム形成からのリバウンド期待も意識されてくる可能性はあるものの、これを割り込むと3月安値が意識されてくるが故に、押し目狙いの買いも入りづらいところではある。週末要因から積極的な売買は手控えられやすく、薄商いの中を先物主導によるインデックスに絡んだ商いに振らされやすい需給状況になりそうだ。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)通過後の上昇も1日で終わり、底入れ期待は後退した。センチメントを冷ます格好になることから、戻り待ちの売り圧力は強いだろう。短期的なリバウンドを狙いつつも、いったん動きが鈍るようだとショートを仕掛けてくる動きが強まる可能性もあるため、早めの資金回転を意識しておきたい。

 テクニカル面では現在、ボリンジャーバンドの-1σ水準での攻防を見せているが、本日はギャップダウンで一気に26000円を割り込んでくるなか、25900円辺りに位置している‐2σを下回ってくる可能性がある。6月9日の+2σ水準から、わずか6営業日で-2σまで調整してくることになるため、値幅調整が一巡する可能性はあるだろう。ダブルボトム形成からショートカバーも入りやすいタイミングにはなることから、まずは日銀会合後の市場反応を見極めつつ、いったんは押し目狙いのスタンスになりそうだ。
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