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こう着ながらも底堅い相場展開を想定

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 21日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開になりそうだ。20日の米国市場は奴隷解放記念日(ジューンティーンス)の振替休日のため休場。シカゴ日経225先物清算値(時間外)は大阪比210円高の25990円。円相場は1ドル135円10銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まろう。欧州市場ではDAX指数、FTSE100指数が1%を超える上昇だったことから欧州株の上昇は支援材料になりそうだ。また、グローベックスの米株先物は強い動きを見せていたことから、祝日明け後の米国市場の動向への期待感も高まりやすく、押し目狙いの動きに向かわせそうである。

 本日も海外勢のフローは限られるため、方向感はつかみづらい状況となりそうだが、昨日先物市場についても短期的な売買が中心であり、結局は前日比変わらずだった。ただし、欧州市場の上昇やグローベックスの米株先物の強い値動きを受けて、ショートは仕掛けづらくなるだろう。日経平均は足元で5日線に上値を抑えられる形状であり、同線が位置する26224円辺りが抵抗線として意識される。一方で、日経225先物の5日線は26050円辺りまで切り下がってきており、これを捉えてくる可能性はありそうだ。

 日経225先物が5日線を上放れてくるようだと、先物主導ながら日経平均は5日線を捉えてくる展開が意識されよう。また、個別では東エレク<8035>の下落が止まらないものの、既に昨年10月以来の水準まで下げてきた。一方で、昨日はソフトバンクG<9984>、KDDI<9433>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>などはプラス圏での底堅い値動きを見せていた。東エレクの益出しの動きが一巡してくるようだと、日経平均の底堅さも意識されてくることから、ダブルボトム形成からのリバウンド機運も高まってくることになるだろう。

 もっとも、祝日明け後の米国市場の動向を見極めたいほか、22日、23日にパウエル議長が上下両院で経済情勢や金融政策を巡る半年に一度の証言を予定していることから積極的には動きづらいところではある。短期的な売買が中心になりやすいなか、東エレクが底打ちの動きを見せてくるようなら、押し目狙いのスタンスを強めるきっかけになりそうだ。

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