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ディフェンシブ系に資金がシフトしやすい需給状況に

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 24日の日本株市場は、やや買い先行で始まることになりそうだが、その後はこう着感の強い相場展開が見込まれる。23日の米国市場はNYダウが194ドル高だった。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の高インフレへの対応を最優先する姿勢を好感し買い優勢の展開だった。ただし、6月製造業PMIの悪化が嫌気されたほか、根強い景気後退懸念から上値は抑えられていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円高の26195円。円相場は1ドル134円80銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まろう。ただし、米国では景気後退懸念からディフェンシブ系の物色が中心であり、長期金利の低下を受けてマイクロソフトなど大型テック株などは買われたものの、半導体株は弱い値動きだった。この流れから足元で調整が続いている東エレク<8035>などの不安定な値動きは継続しやすく、日経平均の重荷となる可能性はあるだろう。

 そのため日経平均は26000円水準での底堅さは意識されるだろうが、リバウンド機運は高まりづらく、米国同様、ディフェンシブ系に資金がシフトしやすいと考えられる。また、昨日の動きを見ると、短期の売買が中心であり、明確な方向感には欠けていた。週末要因もあって本日も短期的な売買が中心になると考えられ、ポジションを積み上げてくる動きには繋がらないだろう。短期的に振らされる局面においては、その後の反動を狙った押し目買い、戻り売りのスタンスといったところか。

 また、中小型株については物色に広がりが見られていないため、直近IPOなど需給が悪化していない銘柄などへ短期の資金が集中することが予想される。また、さほど盛り上がりは感じられないものの、参院選を控えていることから、政策に関連した材料株の一角などにも値幅取り狙いの動きがありそうだ。全体としては東エレクの底入れを見極めつつ、内需系にシフトする動きからの反転待ちに。
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