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NY株式:NYダウ90ドル高、FOMCを控えた調整

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は90.75ドル高の31990.04ドル、ナスダックは51.44ポイント安の11782.67で取引を終了した。6月シカゴ連銀全米活動指数や7月ダラス連銀製造業活動指数が予想を下回り2カ月連続のマイナスに落ち込んだため景気後退懸念に寄り付き後、下落。連邦準備制度理事会(FRB)が今週開催を予定している連邦公開市場委員会(FOMC)を警戒し、終日調整が続き売り買いが交錯。ダウはプラス圏を維持したものの、ハイテクは金利の上昇や主要ハイテク企業決算の発表を控えた警戒感に売られ、ナスダック総合指数は下落で終了した。セクタ—別ではエネルギーが上昇した一方で、自動車・自動車部品が下落。

製薬会社のシガテクノロジー(SIGA)、経口抗ウイルス治療薬開発のカイメリックス(CRMX)は、世界保健機関(WHO)がウイルス感染症「サル痘」を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に相当すると宣言したことを受け、それぞれ買われた。石油・天然ガス会社のダイアモンドバック・エネルギー(FANG)や石油化学メーカーのエクソンモービル(XOM)は原油高を受けて、収益増期待に上昇。また、世界最大のプロレス団体、ワールド・レスリング・エンターテインメント(WWE)はマクマホーン氏の会長兼最高経営責任者(CEO)退任発表を受け、アナリストが買収ターゲットになり得るとの分析をもとに同社の投資判断・目標株価を引き上げ、期待感に上昇した。一方、鉱山会社のニューモント(NEM)は第2四半期決算でコストの33%上昇が響き調整後の1株利益が予想に満たず、下落。写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)はアナリストによる2段階の投資判断引き下げで売られた。

デイスカウント小売りのウォルマート(WMT)は取引終了後、インフレや過剰在庫が響き第2四半期と通年の業績見通し引き下げを発表し、時間外取引で売られている。

Horiko Capital Management LLC

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