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冨士ダイス Research Memo(1):粉末冶金技術等でものづくり界のリーディングカンパニーを目指す

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■要約

冨士ダイス<6167>は、1949年の創業以来、超硬耐摩耗工具業界において長期にわたり30%以上のトップシェアを堅持している。また創業以来黒字経営を継続しており、76.1%と高い自己資本比率を誇る。

2022年3月期業績は売上高16,874百万円(前期比18.4%増)、営業利益1,113百万円(同1,017百万円増)、経常利益1,202百万円(同4.0倍)、親会社株主に帰属する当期純利益790百万円(同68.7%増)と新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響からの自動車産業の回復、世界的な製造業の稼働率向上などで収益が大幅に回復、2021年8月10日、2022年2月10日の2度の増額修正予想に対しても上振れ、2022年2月10日の予想に対し、売上高で94百万円、営業利益で163百万円上回った。

2023年3月期は売上高17,360百万円(前期比2.9%増)、営業利益1,140百万円(同2.3%増)、経常利益1,210百万円(同0.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益820百万円(同3.7%増)を見込む。現状、半導体不足や上海ロックダウンの影響などで自動車生産の回復が遅れ、上期については部材高もあり営業減益を見込むも、下期は健全化と半導体関連の拡大で利益も回復し、通期では微増益確保が可能としている。

2022年3月期は中期経営計画(以下、中計)として2024年3月期に売上高17,000百万円、経常利益1,550百万円を目指す第1期目で、好スタートとなった。今後、中計実現に向け、新社長の下で筋肉質な企業体質への転換、中長期の成長基盤の構築を急ぐ方針。具体的には生産性向上・業務効率化、次世代自動車への対応・拡販、新成長エンジンの創出、海外事業の強化が進みつつある。

■Key Points
・2022年3月期はコロナ禍の影響から持ち直し18.4%増収、経常利益4倍に
・2023年3月期予想は2.9%増収、経常利益0.6%増と部材高で厳しいも下期挽回し利益維持へ
・中期経営計画で筋肉質な企業体質への転換、中長期の成長基盤の構築を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)



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