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テリロジー—1Qは2ケタ増収、セキュリティ部門の売上高が順調に増加

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テリロジー<3356>は12日、2023年3月期第1四半期(22年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比11.7%増の11.96億円、営業損失が0.18億円(前年同期は0.36億円の利益)、経常損失が0.19億円(同0.32億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が0.57億円(同0.23億円の損失)となった。

ネットワーク部門の売上高は前年同期比5.2%減の3.04億円となった。DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進による業務系ネットワークと制御系ネットワーク(IT/OT)が統合された次世代ネットワークに向けた、Radware製品を採用した次世代ネットワーク最適化案件などの受注活動は堅調に推移した。また、セキュアなクラウド型無線LANシステムによるネットワーク構築案件の受注獲得に努めている。なお、IPアドレス管理サーバ製品は、コロナ禍でのテレワーク増加によるセキュリティ対策に向けて、DNSセキュリティソリューションの提案活動に注力している。

セキュリティ部門の売上高は同47.9%増の5.06億円となった。電力系などの重要インフラや工場及びビル管理などの産業制御システムのセキュリティ対策に向けた、制御システム・セキュリティリスク分析案件の引き合いが増加し、受注の獲得につながっている。また、ネットワーク不正侵入防御セキュリティ製品によるネットワークセキュリティ対策をはじめ、標的型攻撃対策クラウドサービス、社内システム向けセキュリティ情報・イベント管理基盤構築などのセキュリティ対策案件の引き合いは増加している。さらに、ダークネットと呼ばれる匿名性の高いネットワークにて、悪意ある情報を収集、分析し、契約先企業に提供するサイバースレットインテリジェンスサービスや、サイバーリスク自動評価サービスなどの受注活動は堅調に推移した。

モニタリング部門の売上高は同8.3%減の0.71億円となった。独自のパケットキャプチャ製品の新モデルを採用したネットワーク監視やセキュリティ対策、トラブルシューティング対応などの案件の受注獲得に注力している。また、同社開発の運用監視クラウドサービスでは、主要顧客を中心に受注活動に努めた。

ソリューションサービス部門の売上高は同4.7%減の3.14億円となった。多言語リアルタイム映像通訳サービスは、在留外国人や聴覚障がい者とのコミュニケーション手段として、新型コロナウイルスワクチン接種会場での利用が継続されたほか、サブスク型オンライン会議通訳サービスの需要は堅調に伸長した。また、WEB会議サービスは、ライセンスやウェビナーの契約と併せて、附帯商材となる映像・音響機器の需要が高まったほか、中小企業向けクラウドマネージドVPNサービスは、小売流通や中堅企業等のネットワークサービスとしての引き合いは増加した。なお、情報システム業務支援及び代行業務のクレシード社をはじめ、自社運営の訪日インバウンドメディアを活用したプロモーション事業のIGLOOO(イグルー)社の受注活動は、概ね予定通りに推移している。

2023年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比18.7%増の62.00億円、営業利益が同16.2%減の3.70億円、経常利益が同15.8%減の3.70億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同8.6%減の2.50億円とする期初計画を据え置いている。


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