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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、根強い米引き締め期待でドル買い継続

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18日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想したい。世界経済の先行き不透明感から、リスク回避的な円買いが先行。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め期待は根強く、長期金利の先高観からドル買い基調は継続しそうだ。

前日発表された米小売売上高は予想をやや下回ったが、自動車を除いた統計が堅調な内容となりドル買い要因に。ただ、その後公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では今後の政策について経済指標次第としながらも、利上げ減速の可能性に言及。米金利の失速でユーロ・ドルは1.02ドル台に持ち直し、ドル・円は135円半ばから134円後半に値を下げた。本日アジア市場は米金利の下げ渋りで、ドルはやや買い戻された。

この後の海外市場は、引き続き景気やインフレを意識した展開となりそうだ。今晩発表の米経済指標でフィラデルフィア連銀製造業景気指数と景気先行指数は前回から改善が予想される。ただ、マイナスが続くとみられ、減速への懸念は続く見通し。一方、FOMC議事要旨は想定ほどタカ派的ではなかったものの、ジョージ・カンザスシティ連銀総裁は講演で引き締めに前向きな見解を示すと見込まれ、米金利安が抑制されればドルは売りづらい。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・7月消費者物価指数改定値(前年比予想:+8.9%、速報値:+8.9%)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:26.4万件、前回:26.2万件)
・21:30 米・8月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:-5.0、7月:-12.3)
・23:00 米・7月中古住宅販売件数(予想:487万戸、6月:512万戸)
・23:00 米・7月景気先行指数(前月比予想:-0.5%、6月:-0.8%)
・02:20 ジョージ米カンザスシティー連銀総裁講演(経済見通し)
・02:45 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁質疑応答




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