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押し目買いの動きは強まりそうになく、短期的な売買が中心に

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 30日の日本株市場は、売り先行後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。29日の米国市場はNYダウが458ドル安だった。新規失業保険申請件数が予想外に減少したためインフレ警戒から長期金利が上昇し、売り優勢の展開になるなど、前日の英国中銀が長期国債市場に介入発表による長期金利低下は、1日で反転した。また、アップルはアナリストの弱気見通しが嫌気され5%近く下落するなか、ハイテク株の売りを誘う格好となった。S&P500業種別指数はすべてのセクターが下落した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比165円安の26175円。円相場は1ドル144円40銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まろう。ただし、昨夕の段階で米株先物や欧州市場の弱い動きから先物市場ではナイトセッションの開始時には既に下落していたこともあり、市場は織り込まれていると考えられる。そのため、売り一巡後は次第に底堅さが意識されてくる可能性はありそうだ。とはいえ、日経平均構成銘柄の定期入れ替えでは引け後にSMC<6273>とHOYA<7741>の採用と、ユニチカ<3103>、沖電気工業<6703>の除外による需給要因があるため、手掛けづらくさせるだろう。

 また、東エレク<8035>は連日で年初来安値を更新しており、アップルの下落影響なども重荷となるため、センチメントを冷ますことになる。そのほか、30日の米国では8月の米個人消費支出(PCEコア・デフレーター)のほか、9月のミシガン大学消費者態度指数(確報値)の発表を控えていることもあり、底堅さは意識されるものの、押し目買いの動きは強まりそうになく、短期的な売買が中心に。

 物色としては個別に材料がある銘柄のほか、需給状況は悪化していない直近IPO銘柄の一角などでの短期売買は活発になりそうである。また、政府対策への思惑なども高まりやすく、関連する銘柄を探る動きなども見られそうだ。
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