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米半導体株高を手掛かりに先物主導での買い戻しの動きが強まる【クロージング】

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6日の日経平均は4日続伸。190.77円高の27311.30円(出来高概算11億3000万株)で取引を終えた。前日の米国市場で半導体関連株がしっかりだったことから、グロース株を中心に買いが先行して始まった。また、商品投資顧問業者(CTA)などと観測される短期筋による先物への買い戻しも加わり、日経平均は寄り付きを安値に強いリバウンドの動きを見せており、後場取引開始直後には一時27399.19円まで上げ幅を広げた。その後はこう着となったものの、概ね高値圏でのもみ合う形での底堅さが見られた。

東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1300を超え、全体の7割超を占めた。セクター別では、電気ガス、食料品、小売、精密機器の4業種を除く29業種が上昇。鉱業、電気機器、海運、不動産、卸売などの上昇が目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテス<6857>、TDK<6762>が堅調だった。半面、KDDI<9433>、テルモ<4543>、ダイキン<6367>、キッコーマン<2801>、アステラス薬<4503>が軟化した。

前日の米国市場は、9月の米ISM非製造業景況指数が予想を上回ったことから、前日までの米連邦準備制度理事会(FRB)の急速な利上げ観測が緩まるといった期待が後退し、利益確定売りが優勢となった。一方で、半導体SOX指数が上昇したことから、東エレクやアドバンテスなどへの支援材料に。また、時間外取引での米株先物も堅調な値動きだったことから、今夜の米国株の反発期待を先取りする形で、買い戻しの動きが強まったようだ。その他、石油輸出国機構(OPEC)プラスでの大幅な減産合意を映して原油市況が上伸したことから、資源関連株にも投資資金が向った。

日経平均は4連騰し、目先的な戻りのめどとして意識されていた25日線、75日線水準を捉えてきたことから、引き続き利益確定の動きは入りやすいだろう。また、国内では3連休を控えているほか、米国では7日に雇用統計、来週13日には消費者物価指数(CPI)と、重要な経済指標の発表が控えているため、手掛けづらさはある。とはいえ、売り方にとっては買い戻しの動きが迫られるなか、押し目狙いの買いなども入りやすいセンチメントとなった。
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