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中小型株の良好な決算へは個人投資家主体の資金が集中

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 8日の日本株市場は、買い先行後はこう着感の強い相場展開が見込まれよう。7日の米国市場ではNYダウが423ドル高だった。8日に米中間選挙を控えるなか、下院で共和党優勢の思惑から、株式市場への逆風となる増税などの法案成立が難しくなるといった見方から、先回り的な買いが優勢だった。長期金利の上昇から朝方伸び悩んでいたハイテク株は引けにかけて買われる格好。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円高の27620円。円相場は1ドル146円60銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。NYダウは75日線を支持線にリバウンドを見せており、11月2日につけた高値水準を捉えるなど、理想的なリバウンドの動きを見せている。VIX指数は低下傾向を継続しており、リスク選好に向かわせやすいだろう。とはいえ、米中間選挙の結果を受けた市場の反応を見極めたいとの見方や決算発表が本格化するなかで積極的な売買は手控えられやすく、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすい。

 ただし、日経225先物はナイトセッションで75日線をサポートとした値動きだったこともあり、日経平均についても前日に上値を抑えられていた75日線を捉えてくる可能性はありそうだ。同線を上回ってくるようだと、リバランスに伴うショートカバーの動きは強まりやすいだろう。昨日は指数インパクトの大きい東エレク<8035>がリバウンドの動きを見せていたが、決算を控えるなかでアク抜け期待というよりは、ショートカバーの動きであろう。相対的に出遅れているハイテク株への修正リバウンドとなれば、こう着ながらもセンチメントを明るくさせそうだ。

 物色の流れとしては引き続き決算を手掛かりとした物色は強まりやすく、特に中小型株の良好な決算へは個人投資家主体の資金が集中することによって強いリバウンドにつながっている。なお、昨夕に発表した決算では、三谷商<8066>、アイペットHD<7339>、ニチアス<5393>、JCU<4975>、宮入バル<6495>、マルハニチロ<1333>、いであ<9768>、三信電気<8150>、GMOTECH<6026>、GMOリサーチ<3695>、SANKYO<6417>、ニチコン<6996>、住友精化<4008>、ポート<7047>、ヤマハ発<7272>などが注目されそうだ。
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