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ギャップスタート後は東エレクの株価推移を見極め

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 11日の日本株市場は、ギャップスタートとなり、買い一巡後も底堅さが見られそうだ。10日の米国市場ではNYダウが1201ドル高だった。10月の米消費者物価指数(CPI)は予想以上に伸びが鈍化したため金利先高観が後退。米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの思惑が強まり、米長期金利が大幅に低下したため、ハイテク株を中心に幅広い銘柄が買われた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比545円高の27975円。円相場は1ドル141円70銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートとなろう。昨日は米中間選挙を手掛かりとした先回り筋のクローズの動きのほか、米CPIの発表を控えたヘッジ対応の動きがあったとみられる。これまでCPIショックから波乱の相場展開が続いていたこともあり、ショート気味に傾いていたと考えられ、朝方は先物主導によるショートカバーの動きが強まりそうだ。日経平均は前日に割り込んだ75日線を再び突破してくるほか、節目の28000円を回復が試されそうだ。

 ただし、米長期金利の低下によって日米金利差が縮小するとの見方に向かわせやすいほか、一気に円高に振れたことにより、円安の恩恵を受けた輸出企業には下期のサプライズ感が後退する可能性もあるため、買い一巡後は強弱感が対立する可能性はありそうだ。また、東エレク<8035>の下方修正による指数への影響を見極めたいところでもあろう。東エレクが指数の重荷となるようだと、次第に相場全体への利益確定につながる。

 もっとも、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBは利上げペースを緩める可能性が高まったことにより、押し目買い意欲は強そうである。VIX指数は23.53と9月半ば以来の水準に低下しており、リスク選好に向かわせやすい。物色の流れとしてはインデックス主導となるものの、買い一巡後は決算を手掛かりとした個別対応になりそうだ。昨夕の引け後の決算では、マツダ<7261>、日揮HD<1963>、西武HD<9024>、コスモエネHD<5021>、アンビス<7071>、クレセゾン<8253>、バンナムHD<7832>などが注目されよう。
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