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下値の堅さは意識されやすく、押し目狙いのスタンスは継続

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 18日の日本株市場は、引き続き28000円辺りでのこう着感の強い相場展開になりそうだ。17日の米国市場ではNYダウが7ドル安だった。セントルイス連銀のブラード総裁のタカ派発言を受けた長期金利の上昇が嫌気され、売り優勢の展開となった。失業保険申請件数も減少し労働市場の強さを証明、利上げを後押しする結果を受けて下落幅を広げる場面も見られた。ただし、シスコシステムズが5%近く上昇するなど好決算を発表した銘柄が買われるなか、終盤にかけて下落幅を縮めた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円安の27965円。円相場は1ドル140円20銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まることになろう。前日の取引終了後に決算を発表したエヌビディアは小幅に下落していることもあり、ハイテク株への支援材料にはなりづらく、大きく売られた自律反発の動きにとどまりそうである。また、米国ではFRB高官によるタカ派発言が相次いでいることからリバウンド狙いの買いも入れづらいところである。ただし、長期金利のピークアウト期待は根強いなか、売りも仕掛けづらい需給状況と考えられるため、日経平均は28000円近辺での底堅さは意識されそうである。

 日経平均は切り上がる25日線を支持線としたリバウンド基調を継続しているほか、直近では75日線が支持線として機能している。このところのこう着相場でボリンジャーバンドの+1σまで調整したこともあって過熱感は和らいでいる。そのため、下値の堅さは意識されやすく、押し目狙いのスタンスは継続。昨日はレーザーテック<6920>の下げが目立っていたが、これまでの上昇でボリンジャーバンドの+3σまで上昇していたこともあり、過熱感からの調整は想定内であろう。もう一段の調整は想定されるものの、過熱感が和らぐ局面においては、押し目狙いの買いは入りやすいと考えられる。

 投資主体別売買動向では、足元のリバウンド基調のなかで個人投資家の売り越しが継続しており、資金回転が効いてきているとみられる。海外勢のリバランスに伴う買い越し基調も継続している。こう着感の強いなかでディフェンシブに向かわせそうだが、相対的に出遅れているハイテク株へは引き続き関心が集まりやすいだろう。
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