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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米引き締め継続期待も中国情勢を見極め

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29日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)当局者から引き締め継続の見解が示され、金利高・ドル高に振れやすい。ただ、中国のコロナ政策への抗議活動が拡大し、リスク回避の円買いが見込まれる。

前日の取引は米10年債利回りの低下でドル売りが先行した後、FRB当局者からタカ派的な政策スタンスが示され米金利は上昇に転じた。それを受けユーロ・ドルは1.04ドル台から1.03ドル前半に失速、ドル・円は137円半ばから139円付近に浮上。本日アジア市場で上海総合指数はプラスで推移し、安全通貨買いはいったん後退している。ドル・円は一時139円台に強含んだが、その後はドル売りにより138円台に再び値を下げた。

この後の海外市場では米金融引き締めや中国情勢が注目される。FRBによる引き締め継続の観測で、金利高・ドル高に振れやすい地合いに変わりはない。ただ、今晩発表の米国の消費者信頼感指数は前回から悪化する見通しで、景気減速への警戒感が広がればドル買いを抑制しそうだ。また、中国株は堅調地合いとなったが、引き続き抗議活動の行方を見極めようとドルや円など安全通貨は売りづらい。ドル・円は円買いに押される可能性もあろう。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 スイス・7-9月期GDP(前年比予想:+1.0%、4-6月期:+2.8%)
・18:30 英・10月住宅ローン承認件数(予想:6.00万件、9月:6.68万件)
・18:30 南ア・7-9月期失業率(予想:33.5%、4-6月期:33.9%)
・19:00 ユーロ圏・11月景況感指数(予想:93.0、10月:92.5)
・22:00 独・11月消費者物価指数速報値(前年比予想:+10.3%、10月:+10.4%)
・22:30 カナダ・7-9月期GDP(前期比年率予想:+1.5%、4-6月期:+3.3%)
・23:00 米・9月FHFA住宅価格指数(前月比予想:-1.3%、8月:-0.7%)
・23:00 米・9月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数(前年比予想:+10.45%、8月:+13.08%)
・24:00 米・11月消費者信頼感指数(予想:99.9、10月:102.5)






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