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6日の米国市場ダイジェスト:NYダウは350ドル安、景気後退懸念が強まる

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■NY株式:NYダウは350ドル安、景気後退懸念が強まる

米国株式市場は続落。ダウ平均は350.76ドル安の33596.34ドル、ナスダックは225.05ポイント安の11014.89で取引を終了した。利上げ長期化を懸念した売りに寄り付き後、下落。ゴールドマンサックスの最高経営責任者(CEO)は景気後退に備え、ボーナス減額や人員削減を示唆、また、バンク・オブ・アメリカやJPモルガンなど金融各社のCEOが来年の経済に悲観的見方を示したため景気後退への懸念に一段と売られた。終盤にかけて下げ幅を拡大し終了。セクター別では、公益事業が上昇、メディア・娯楽、エネルギーが下落した。

宝石や腕時計など宝飾品小売りのシグネット・ジュエラーズ(SIG)は第3四半期決算で、調整後の1株利益が予想を上回ったほか、高級宝石の需要が強く通年の見通し引上げが好感され、大幅高。また、化粧品メーカーのエスティローダー(EL)は中国のコロナ規制緩和による売り上げ増の可能性を指摘しアナリストが投資判断を引上げ、上昇した。一方で、飲料メーカーのペプシコ(PEP)は本店法人部門の従業員解雇計画が報じられ、需要鈍化が警戒され下落。食品会社のゼネラルミルズ(GIS)はアナリストの投資判断引き下げで下落した。ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)は欧州連合(EU)規制当局が同社のターゲット広告を規制する可能性が報じられ、下落。

高級住宅建築会社のトール・ブラザース(TOL)は、取引終了後に決算を発表。1株利益が予想を上回り、時間外取引で上昇している。

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■NY為替:ドル・円は底堅い値動き、米政策金利のピークは従来予想を上回る可能性

6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、136円03銭から137円08銭まで上昇し、137円03銭で引けた。米10月貿易赤字は前月から拡大も幅は予想程拡大しなかったほか、押し目からは株安に連れ質への逃避のドル買い、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化やピーク金利予想の上昇でドル買い意欲も根強く、ドルの買戻しが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.0530ドルまで上昇後、1.0459ドルまで下落し、1.0465ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)の追加利上げ観測を受けたユーロ買いが強まったのち、高値からは根強い欧米金利差拡大観測を受けたユーロ売りが再開。ユーロ・円は143円16銭から143円62銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.2269ドルへ上昇後、1.2138ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.9381フランへ下落後、0.9428フランまで上昇した。


■NY原油:続落で74.25ドル、株安などを嫌気した売りが入る

NY原油先物1月限は続落(NYMEX原油1月限終値:74.25 ↓2.68)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比-2.68ドルの74.25ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは73.41ドル-77.88ドル。アジア市場で77.88ドルまで買われたが、その後は伸び悩み、株安やドル高を嫌気した売りが強まり、通常取引終了後の時間外取引で一時73.41ドルまで一段安となった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  33.00ドル   -1.47ドル(-4.26%)
モルガン・スタンレー(MS) 87.51ドル   -2.30ドル(-2.56%)
ゴールドマン・サックス(GS)362.91ドル  -8.63ドル(-2.32%)
インテル(INTC)        28.60ドル   -0.57ドル(-1.95%)
アップル(AAPL)        142.91ドル  -3.72ドル(-2.54%)
アルファベット(GOOG)    97.31ドル   -2.56ドル(-2.56%)
メタ(META)           114.12ドル  -8.31ドル(-6.79%)
キャタピラー(CAT)      228.29ドル  -4.28ドル(-1.84%)
アルコア(AA)         48.31ドル   +1.79ドル(+3.85%)
ウォルマート(WMT)      149.89ドル  -1.76ドル(-1.16%)
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