25日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。日米金利差で上昇基調を維持するものの、戻り待ちの売りが強まり、上値の重さが意識される見通し。一方、ユーロや豪ドルの堅調地合いが続けば、ドル・円を下押しする要因となろう。
前日発表された米PMIは製造業、サービス業とも景気の好不況の境目である50を下回ったものの、予想を上回った。それを受け米10年債利回りが上昇に振れるとドル買いが強まり、ユーロ・ドルは1.08ドル前半に軟化しドル・円は一時131円前半に浮上。その後、米金利は低下したが、本日アジア市場では下げ渋り、ドル・円は上昇基調に。また、豪インフレ高進を受けた豪ドル・円の強含みに追随し、ドル・円は130円半ばに再浮上した。
この後の海外市場はドル買い材料が乏しく、ユーロや豪ドルなどの値動きが注目される。欧州中銀(ECB)当局者のタカ派的な見解が相次ぐなか、ユーロ買いに振れやすい地合いは継続。また、本日発表された豪消費者物価指数(CPI)は想定外に強く、豪準備銀行の追加利上げを期待した豪ドル買いが続けばドルを下押ししそうだ。ドル・円は日米金利差で下げづらいものの、引き続き戻り待ちの売りが見込まれ上昇は小幅にとどまるとみる。
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 独・1月IFO企業景況感指数(予想:90.3、12月:88.6)
・24:00 カナダ中銀が政策金利発表(0.25ポイント引き上げ予想)
・03:00 米財務省・5年債入札
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