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ユーロ週間見通し:もみ合いか、ECBは追加利上げ実施へ

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■もみ合い、米インフレ緩和への期待残る

今週のユーロ・ドルはもみ合い。欧州中央銀行(ECB)による追加利上げを想定したユーロ買いが観測されたが、米利上げ長期化の可能性が浮上し、リスク選好的なユーロ買い・米ドル売りは一服。ただ米インフレ緩和への期待は持続しており、週後半のユーロ・ドルは主に1.08ドル台後半で推移し、下げ渋った。取引レンジ:1.0835ドル-1.0929ドル。

■底堅い動きか、ユーロ圏経済の減速懸念残る

来週のユーロ・ドルは底堅い値動きか。1月31日−2月1日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で0.25ポイントの追加利上げが決定される見込みだが、将来的な利上げ停止の是非についても議論するとみられる。欧州中央銀行(ECB)は2月2日開催の理事会で0.25または0.5ポイントの利上げを決定する可能性があるが、高インフレの影響でユーロ圏経済の減速が警戒されており、利上げ実施でもリスク選好的なユーロ買い・米ドル売りが強まる可能性は低いとみられる。

予想レンジ:1.0750ドル−1.1050ドル

■強含み、日欧金利差拡大の思惑残る

今週のユーロ・円は強含み。一時142円台前半まで買われた。欧州中央銀行(ECB)による追加利上げを想定したユーロ買い・米ドル売りが一時優勢となり、この影響でユーロは対円でも強含みとなった。日本銀行は現行の金融緩和策を長期間維持する可能性は残されており、日本とユーロ圏の金利拡大を想定したユーロ買い・円売りも一部で観測された。取引レンジ:140円47銭−142円30銭。

■もみ合いか、ECBは追加利上げ実施へ

来週のユーロ・円はもみ合いか。2月2日開催の欧州中央銀行(ECB)理事会で0.25または0.50ポイントの利上げが決定される見込み。日本銀行による緩和継続の思惑は消えていないことから、リスク選好的な円売りは根強く、ユーロ・円は下げ渋る可能性がある。ただ、金利高が域内経済に与える影響について楽観視できないため、リスク選好的なユーロ買い・円売りが急拡大する可能性は低いとみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・1月31日:10-12月期域内総生産速報値(7-9月期:前年比+2.3%)
・2月2日:欧州中央銀行(ECB)理事会(追加利上げの公算)

予想レンジ:139円00銭−143円00銭



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