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指数インパクトの大きい値がさ株の強い値動きにより、日経平均の底堅さが意識される

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 30日の日本株市場は、やや買い先行で始まった後は、こう着ながらも底堅さが意識されそうである。27日の米国市場はNYダウが28ドル高だった。連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として重要視している12月コアPCE価格指数が鈍化を継続したため、金利先高観の後退で買われた。NYダウは一時200ドル超上昇した後は上げ幅を縮めたが、ハイテク株は買戻しが継続し、ナスダックは109ポイントの上昇と、終日堅調な展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の27415円。円相場は1ドル129円80銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開から始まることになりそうだ。ただし、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、模様眺めムードを強めてくる可能性はあるだろう。そのため、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすく、先週同様、節目の27500円に接近する局面では上値を抑えられそうだ。一方で、重要イベントを控えていることからショートを仕掛けてくる動きにもなりづらく、底堅さは意識されやすい。

 米国ではFRBの利上げが最終局面に近づきつつあるとの見方が強まるなか、売り込まれていた大型テック株やハイテク株を買い直す動きが目立っている。投資家の恐怖心理を示すVIX指数は1年ぶりに18.00を一時割り込んでくるなどリスク選好に向かわせやすい状況のなか、東京市場においても相対的に出遅れているハイテク株などへの買戻しの動きは意識されやすいだろう。

 また、決算発表が本格化するなか、大幅な下方修正を発表した日本電産<6594>は、売り一巡後にはアク抜けの動きを見せているほか、信越化<4063>のほか、先週末にはファナック<6954>が上方修正のほか、株式分割を発表しており、材料視されやすいだろう。指数インパクトの大きい値がさ株の強い値動きにより、日経平均の底堅さが意識されそうだ。

 また、FOMCを控えるなかでこう着感が強まりやすいだろうが、底堅さが見られる局面においては、物色意欲は強そうだ。そのため、個人主体の資金などは流動性の大きい中小型株での値幅取り狙いの売買が活発になりそうだ。

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