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NYの視点:米1月雇用統計:堅調な労働市場示す可能性、追加利上げを正当化か

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米労働省が発表する1月雇用統計の市場エコノミスト予想では、非農業部門雇用者数は20万人前後の伸びを維持する見込みとなっている。失業率も3.6%と、歴史的にも低い水準を維持する公算で、労働市場の状況はパンデミック前の正常な状況に戻りつつある。

雇用統計の先行指標のひとつ全米の製造業業況を示すISM製造業の1月雇用は50.6と、かろうじて2カ月連続で50を上回り活動の拡大を維持。民間の雇用者数を示すADP雇用統計の1月分は+10.6万件と、マイナスとなった21年1月以降2年ぶり低水準の伸びに留まった。カリフォルニアの洪水や中西部のブリザードなど、悪天候が主要因とされている。ADP雇用統計は労働省が発表する雇用統計に比べて天候の影響をより受けるとされており、雇用統計では悪天候があまり影響しない可能性がある。

週次失業保険申請件数は予想外に3週連続で20万件を下回った。JOLT求人件数も予想外に増加するなど、労働市場のひっ迫は根強い。雇用統計でも堅調な雇用の伸びや失業率が低い水準を維持すると追加利上げが正当化される。

■1月雇用先行指標
ADP:10.6万件(12月25.3万件)

ISM製造業雇用:50.6(50.8)

週次失業保険申請件数
01/28/23|   183,000|    -3,000|  191,750|   n/a
01/21/23|   186,000|    -6,000|  197,500| 1,655,000
01/14/23|   192,000|   -14,000|  206,750| 1,666,000
01/07/23|   206,000|       0|  212,750| 1,655,000
12/31/22|   206,000|   -17,000|  214,250| 1,630,000
12/24/22|   223,000|     7,000|  220,500| 1,697,000
12/17/22|   216,000|     4,000|  221,250| 1,718,000
12/10/22|   212,000|   -19,000|  227,500| 1,669,000
12/03/22|   231,000|     5,000|  230,250| 1,669,000

コンファレンスボード消費者信頼感指数
現在の業況
雇用
十分:48.2(12月46.4、前年同月55.0)
不十分:40.5(41.7、33.0)
困難:11.3(11.9、12.0)
6カ月後
雇用:
増加:17.9(20.0、22.1)
減少:20.1(18.7、16.6)
不変:62.0(61.3、61.3)
所得
増加:17.2(17.3、16.2)
減少:13.4(13.3、12.1)
不変:69.40(69.4、71.7)

■市場予想
・米・1月非農業部門雇用者数(予想:+19.0万人、12月:+22.3万人)
・米・1月失業率(予想:3.6%、12月:3.5%)
・米・1月平均時給(前年比予想:+4.3%、12月:+4.6%)

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